此処のところ、毎日毎食後、桃をデザートにしている。それには、チョットした訳がある。入居しているところの理事長さんが福島の復興支援に肩入れしておられ、先月はサクランボ、今月に入ってからは桃(あさつき)の注文受付放送が入るからである。サクランボは家で獲れるし、あまり好きでないので、無視してきたが桃は別である。とくにピンクの濃い桃に食指が動くのである。
とうとう2箱、数にして34個を注文してしまった。プラムと異なり、ももは冷蔵庫の中でも追熟するらしく、今は2か所の冷蔵庫は桃がいっぱいで、それ以外の食べ物は入っていない。
今年は梅雨時期に雨が多く甘味が少ないのではないかと、心配もしたが、梅雨開け以後高温の晴天続きで期待通り甘味ものっている。
雨の多い年は気を付けないといけない。十数年前大失敗をしたことがあるからだ。大事な知人に名産地岡山からお中元に白桃を贈った。滅多に礼状が来ないが、このときばかりは丁寧な礼状が届いた。その次の年息子の家族と自家用に飛び切り上等で高価な白桃を注文した。届いた桃は期待外れで甘味が全然なくて不味かった。よく考えてみれば8月近くまで梅雨が明けない年だった。
最近、「週刊文春」を読んでいたら、「夜更けの縄跳び(林真理子)の中に桃の話がでてきた。著者は山梨県出身で桃についてよく知っているrしい。山梨の桃は「可愛いい姉ちゃん」で岡山の桃は「貴婦人のお尻」と表現している。本当に妙を得たネーミングである。そしてきふじんのお尻をもう一度味わってみたい気さえもして来た。(E)