此処の施設には、誰も入らないコーナーがある。それは、リハビリエリアのすぐ隣にあって、10畳くらいの部屋である。
中央には、焼いた板で作った大きなテーブルがあり、真ん中に囲炉裏が切ってある。囲炉裏には鉄瓶が架かっておりテーブルの周囲には御揃いの椅子のセットが置かれている。民芸調で、雰囲気がある部屋なのに、誰も入らないし使わない。多分椅子の座り心地が悪くて近くのソファーに腰をおろしてしまうせいではないかと思う。
ところが最近になって、多くの人々が訪れるようになった。そのコーナーに、本棚が置かれ少しだけ本が並んだからだ。少ない割にはなかなか興味をそそられそうな本がある。そこに立ち寄る度に少しずつ本がふえているのも楽しみのひとつである。
私が初めに読んだのは、曽野綾子著「夫の後始末」。最近フアンになり、月刊誌に連載されているエッセイがとても気に入っているから。次は伊集院静著「受け月」。東の圭吾著ミステリー10冊。40代の頃全部読んだものばかりだが、結末を覚えていないので、結構楽しんで読める。
ミステリーばかり続けて読んだので頭がきしんでいるような気がして今は、少し傾向の違う芥川賞作品「コンビニ人間」を読んでいる。
毎日の生活の中で楽しみが増えるということは、生活の中にとてもメリハリができ嬉しいことである。(E)
蓮池の芝桜
私も 以前はミステリーのファンでしたが 東野圭吾の小説を一冊読んで 彼の小説が嫌いになり以後読まなくなりました。どうも彼の小説は好きになれません。
最近 倉知淳の「皇帝と拳銃」が話題になっています。一度読んで見ようかと思っています。