小生の正式病名は「右脳視床下部内出血による、左半身不随」というものである。不幸中の幸いと云うべきは、会話に支障がないことと
読書が可能なことである。そこで、ネット通販で新書本や文庫本を買い込んで四六時中読書を楽しんでいる。
つい最近までの関心事は第二次世界大戦で我が国はどうして米英と戦争を始めたのか?
勝つ見込みはあったのか?ということである。ありきたりの解説で「君側の肝」とか「軍部の暴走」と云うような理由ではなく。
正解は朝日新聞の従軍記者報告で「勝った!、勝った!」の記事を書くと新聞がよく売れ、
宅配新聞も購入する家庭が増加したという。こうして、大衆心理を煽り、
新聞社は売り上げを伸ばし、軍需産業も常に増産増産の好景気に沸き、政府は赤字国債を乱発して、国民はお祭り騒ぎ、その陰で大勢 の 若者が命を落とした。国民がほろ酔いから目覚めさせられたのはグアム島にアメリカの飛行場ができ、
そこから、沢山の焼夷弾を持ったB29が飛んできて東京名古屋、大阪と大都市へ焼夷弾をばら撒き、木造住宅を火の海にされたときであった。勿論留めは広島と長崎の原子爆弾であった。
ここでちょっと付記しておくが、この原子爆弾使用は間違いなく国際連盟の条約違犯であるのに、
そのことを、戦後日本は世界に向けて発言しアメリカを糾弾しなかった。毒ガスの使用を禁止した条約の趣旨からいって、
原子爆弾は明らかに条約違反と云えた。
我が国はこういうところがいつも弱い。言葉と論理で自己主張する文化が弱く、いつも情緒に訴えて論理を展開しようとする。
話は飛ぶが、最近話題の新聞記者へのセクハラ発言とかも、聴くに絶えない全てが謎のままで善悪を議論している。これまた、朝日新聞
である。我々国民はこの「言霊」信仰にいつも注意していないといけない。
ここで必要なのはいうまでもなく数学的思考である。
つまり、正しい事柄はどれとどれで、別のドレとドレは個人個人によって見解が異なることがらで、その後の推論によって、
何が導かれるかをあきらかにして、議論をはじめることである。最近の我が国の国会のようにそれぞれが勝手なことをいっていて、政権にダ
メージを与えようとか、審議時間の長さを強調して一気に賛成多数で予算案を通過させてしまおうという戦術では話にならない。相変わらず
の12歳の少年ぶりである。(T)
オカリナ演奏会
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