私は毎日3キロ以上は歩くよう心掛けている。一度に纏めて歩けないので、4回に分けている。以前膝を痛めたことがるからだ。食後に歩くことが多いのは消化器系が弱い私には効果的におもえる。それにその時間帯はリハビリの先生付きでする人が、いないので、器具も自由に使える。
或るとき、遅くなって主人と二人で7時半ごろ出かけた。広いリハビリエリアは明かりが半分ぐらいになって、気味が悪いし何かあったら困ると思って、主人に同行を頼んだのである。
驚いたことにいつも熱心で有名な3人が黙々とリハビリされているのが目に入った。この人々は50代、60代、70代と、年齢的には差があるが、症状の程度が似ていてお互いに励まし合いながら、時には競争されながら、9時近くまでされる人もあるとか。私たち二人も仲間に入れて頂いた。
そして、昨夜のことである。何故か私一人で時間もいつもよりズーッと遅い自主トレとなった。帰り際エレベーターで、A棟のケアーさん二人に出会った。二人とも初めて見る顔だった。「しっかりしてみえますね」と云われ、咄嗟に何と返事したらよいかと戸惑っているうち、「部屋は何階ですか。お名前を聞かせて貰ってよいですか」と第二の質問が・・・。
完全に間違えられた徘徊老人に!わかれたらすぐに、私の階担当のケアーさんにコールが入ったことだろう。皆が寝静まる時間帯に、誰もいないエリアをうろうろしていたので、仕方ないかと、それにしてもと思い、苦笑しながら床に就いた。(E)
マリーゴールド 前庭にて
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