かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

日曜日《4月19日》の朝

2015-04-19 | 気ままなる日々の記録

闘病中のオソマツ君にとっても、どこかホットする日曜日である。リハビリも予定された受診も何もない。全ての時間が自由!ということが、ホッとする要因のようである。外は薄曇りで、目を凝らすと霧雨が降っているようである。この施設の日曜日の朝食はパンである。このパンも悪くない。美味しいのである。トーストされた薄切りのパンで、家内が冷蔵庫からお手製のイチゴジャムを出してくれる。コップのコンソメスープもどきも頂く。例の通り、皿にはウインナーソーセージとスクランブルエッグ。毎日の朝食の中でオソマツ君が一番好きな朝食が日曜日である。

今朝廊下に出ると何処からか、クラッシク音楽が聞こえてくる。無意識のうちに音楽に惹かれてその方に車いすを漕いだ。確かに交響曲である。ここでは、耳にすることが珍しい響きである。数日前も1階のホールで何とか音楽会があったが、騒々しいだけで落ち着かない音楽会であった。極論すれば『場末のドタバタ劇場のような音楽』が続いていた。日曜日の朝、微かに聞こえて来た音楽はそれとは趣を異にする音楽であった。はずれかも知れないが、ブラームスの交響曲第四番のようであった。その音楽は扉を開けたある部屋から聞こえてきていた。よく見れば、何と、あの書家の部屋であった。書家は椅子に深く腰掛け目を閉じて鑑賞されていた。やはり芸術を志しておられるお方の感性は違うと思いました。音に誘われ知らず知らずのうちに、此処まで来てしまったオソマツ君まで幸せな充実感に満たされた朝でした。。


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