孫は上が小6男、下が小2女の子だ。兎に角可愛い。どれだけ見ていても飽きない。「孫と云う名の宝物」と云う言い方があるがこの表現でも言い足りないし距離感が違う、もっと近く感じているしモット尊く感じている。先回逢ったのは三か月前だがこの数か月で二人とも随分大きくなった。もう幼児と云う感じはない。二人とも立派な小学生だ。上は英検3級合格というから、話す、聴くでは、もうお爺ちゃんを超えている。「書く」も少し怪しい。
兄は妹を僕の車いすに乗せて、押してやっている。妹も喜んでいたが「縁起でもない」と云って怒っているのは僕だけで、家内も息子夫婦も笑っている。
息子は最先端のエンジニアで、娘が生まれたとき運悪く仕事で夜勤が入り、応援を求めて来たので家内と出かけた。夕食後上の子を連れて産院を訪ね、赤ん坊に逢い、母親から「おとなしくねんねするのよ」と云い聞かせて貰って息子のマンションに帰ったのに少し眠くなると「ママ、ママ、」と云って泣き出すので困った。
当時、この子のお気に入りは玩具のパトカーで、いつも持っていて放さない。そこで「チョットパトロールしてこようか」と云ってパトカーを持たせこの子を僕が抱いてマンションの廊下を「う~、う~とサイレンのまねをして、「、悪い人はいませんか?御用のお方は窓から手を振って下さい。戸締りは大丈夫ですか?窓もキチンと鍵をかけてください。こちらは市川市警察本部パトカーです」と小声で云いながら歩くと,ご機嫌で玩具のパトカーを飛行機のように持ち上げてぐるぐる回している。
そこでこちらが図に乗って「ママ,ママ。と云って泣いている子はいませんか?」と云うと怒って「いません!」と大声で云ったものだった。あの時の子がもう小学校の6年生で、あの時生まれた赤ん坊が小学校の2年生だと思うだけで感無量で、これだけで、立派な爺さんだ。
今夜のテレビで明日はにわか雨に注意で、東京方面も大阪方面も渋滞が予想されると云っていたのでちょっと心配になった。息子たちは今夜は名古屋のホテルで泊まって明日レンタカーを返して新幹線で帰る云っていたので、大丈夫だとは思うがそれでも子供連れで4人動くということは大変だ。何かと心配になる。
しかし、思えば孫たちは今の僕より手がかからないのに。僕が偉そうに心配している。天の神様に笑われる。これが本当の「自分の頭の蠅を追え」だ。