鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第464回】 経営者の仕事

2012年04月08日 | 住宅コンサルタントとして
4月18日に世界的和紙デザイナーの堀木エリ子さんを講師にお招きし開催する、
「超一流の仕事術セミナー」のテキストを堀木エリ子さんの秘書の方から郵送していただき、
そのテキストの中の堀木さんの作品を見て、うっとりしてしまった、
鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

いや~、本当に素敵な作品ばかりです。
是非、モデルハウスを検討中の方は、採用されると良いと思います。
私も自宅を再度、新築する際は、絶対に採用させていただきたいと思っています。

ちなみに現在、参加申し込み数は46名。
(DMも作成せず、これだけの方が参加申し込みをして下さいました。ありがとうございます!)
まだ、若干の空席がありますので、参加を申し込まれる方は、
是非鬼山までメールか電話下さいね~。

さて、経営者と社員さんの違いは何か?
いろいろと答えはありますが、今の仕事の延長線上で発想するのが社員さん、
今までの事業の枠組みを超えて発想し、何に取り組むのかを決定するのが経営者、
と言えると思います。

よく、「ウチの社員はこうしたらいいとか、こういうことに取り組むべきとかの意見が無い」と
嘆いている経営者の方がいますが、
そもそも大半の社員さんは既存の仕事の枠組みの中でしか、物事を考えられないのです。

ですから、「この事業から撤退すべき」「この事業に新規参入すべき」「このエリアに進出すべき」
などという、今の事業の延長線上の考えしか出来ない経営者は、もっと勉強すべきだとも言えます。
(これは、安易に「いろんなビジネスに手を出すべき」とか、「拠点を広げるべき」
ということを言っているのではありません。念のため)

いろんな発想をするためには、ベタな言い方ですが、「自社の設計図を描く」ということを
日々意識すればよいかと思います。

基本的に今の競争が激しい時代、何かで一番を取らなければ勝ち残っていくことが出来ません。
自分達の仕事のフィールドで、同じ商圏内で圧倒的な一番店があるのであれば、

・違うフィールドで一番を目指す
・その事業そのものの撤退を決断する
・ヒト、モノ、カネを思いっきり投資して、そのフィールドで一番を目指す

という選択肢しかないのです。

こうした場合、今の分野の中でそれなりに頑張る発想は社員さんは出来るのですが、
撤退するとか異業種に参入するという発想、決断は、経営者にしか、大抵の場合出来ません。

ですから、経営者(もしくは次期経営者)は、実務ばかりにいそしむのではなく、
同業他社や他のビジネスにもそれなりのアンテナを張って、情報を収集しておく必要があるのです。

同じ業界の勉強はするのに、他の業界のことは勉強しない。
政治や芸術、文学や哲学などの勉強はしない。
勉強すると言えば、集客や営業、ショールーム開発など、
直接的な業績向上(につながると考えられている)に関することだけ・・・。

こういう勉強だけしているだけでは、片手落ちだと個人的に思います。

真の経営者は、例えば繁盛しているラーメン屋さんに行ったときでも、

「なぜ、このお店は繁盛するのだろう?」
「1日、どれくらいの売上と利益があるのだろう?」
「このお店のオペレーションはどうなっているのだろう?」

など、いろんなことを勉強されています。

是非、集客や営業の勉強だけでなく、芸術の世界、和紙の世界、仕事術についても
一緒に勉強できれば、と個人的に思っております。

実務だけ一所懸命やって、満足していませんか?
小手先の手法の勉強だけして、「自分は勉強している」と勘違いしていませんか?

経営者の仕事をするためには、幅広い勉強をしなければならないのです。
コメント
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