鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第457回】 景気は関係ない

2012年04月01日 | 住宅コンサルタントとして
日本社会において、人口は今後、ますます減り続けていきますし、
これまで日本経済を引っ張ってきた有名企業の苦戦も多々報道されている中、
経済は完全に停滞しているように感じます。

こうした中、ついつい油断すると、

「売上・利益が昨年対比減でも、しょうがない」

と考えてしまう経営者がいるかもしれません。

また、

「昨年よりも売上が下がってしまうのも、致し方ない」

と考える営業マンがいるかもしれません。

大手一流企業も売上が下がっている。
同業他社もしかり・・・。
景気も悪いし、昨対で売上・利益が下がることに、だんだんと意識が慣れていってしまう・・・。

これは、非常に危険なことです。
こういう考えになってしまうと、自らの成長を止めてしまうことになります。
市場の変化、お客様のニーズの変化に適応していくことが出来なくなります。

先日読んだ、株式会社武蔵野の小山社長の本の中に、

「売上が昨年対比7%下がることが、10年連続で続くと、売上が半分以下になる」

ということが書かれてありました。

売上が半分になると、間違いなく会社はつぶれます。

しかしながら、昨年対比7%の売上減に対して、結構な数の経営者、営業マンが、
それを受け入れてはいないでしょうか?

「まあ、しょうがないじゃん」
「7%減で踏みとどまって、結構、善戦してるじゃん」

って思っている人も少なくはないと思います。

市場におけるシェアを20%も握っていない会社に、景気は関係ありません。
売上が下がることに、危機感、違和感を感じなくてはいけません。

既存の商売の延長線上で売上が成長することがイメージ出来なければ、
新しい事業に参入するなり、新しく出店するなり、
次の手を打たなくては、会社を運営することは出来なくなります。

正直、住宅業界に景気はあまり関係ありません。

景気のせいにしない思考でいたいものです。
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