鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第459回】 現状に満足し、自分達に酔いしれると足元をすくわれる

2012年04月03日 | 住宅コンサルタントとして
私が今、ご縁を頂戴しているクライアント企業様は、大きく分けて4つのパターンに分かれます。

①業績が年々下がり続けており、現状改革、業績向上のためにコンサルティングを依頼
②住宅事業やリフォーム事業を実質的に本格立上げのために、コンサルティングを依頼
③後継者にいい形で継がせたいが、その前に組織を盤石にしたいため、コンサルティングを依頼
④現状、業績は好調だが、更なる飛躍のためにコンサルティングを依頼

①②③に関しては、コンサルティングを依頼する理由が世間一般的にも理解されるのですが、
④に関しては、理解出来ない会社さんもいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、優秀な経営者は④の意味をよく理解されています。

現状、業績はまずまず好調である。
しかしながら、その好調さが未来永劫続く保証はどこにもない。
市場のお客様のニーズや嗜好は常に動いている。
競合他社のレベルは、年々上がる。
更に、他エリアの勝ち組企業が、自分達の商圏に参入してくる。

自社が好調な間に、次々としかるべき手を打ち、市場や時代の変化に適応していくことこそが、
事業を安定継続させていく上で非常に大切であることをよくご理解されているのです。

優秀な経営者は、効果的な次の一手を打つために、情報や事例を常に求めているのです。

市場が常に変化していくという本質をよく理解されているのです。

だから、業績好調であっても、ご依頼を頂戴しているのだと勝手に思っています。
(←私の勘違いだったら、どうしよう・・・)

しかしながら、世間にはいろんなタイプの経営者やマネージャーがいます。

市場の中でそれなりの業績を上げているだけで、満足してしまう。
場合によっては、自分達に酔いしれてしまっている。
その結果、同業種・異業種問わず、他社から良いところを素直に吸収しようという姿勢が
自社の組織内から全く消え去ってしまうのです。

その結果、成長が止まります。

そして自分達のレベルをお客様のニーズのレベルが超えた瞬間、
一気にお客様の支持率が下がり、それに伴い業績が急激に下がります。

芸能界で言えば、1年足らずで消え去ってしまう、単発型のお笑いタレントのようなものです。

こうした事態にならないよう、レベルの高い経営者は業績が良い時に
より一層謙虚に学びますし、次の一手を打つのです。

それなりのレベルにしかまだなっていないのに、現状に満足し、自分達に酔いしれる・・・。
こんな愚かなことはありません。

業績の良い時にこそ、次の一手を打つ経営を心掛けたいものですね。

そして、組織に最も求められるのは、謙虚さ、素直さなのでしょう。
コメント
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