鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3949回】 やり方よりも、本質

2021年10月22日 | 住宅コンサルタントとして

最近、建物にこだわるお客様が増え、

住宅会社さんの業務で、

施主様との仕様打合せの回数がかなり増え、

多くの会社のスタッフさんが疲弊しているかと思います。

 

そんな中で、クライアント様のスタッフさんから、

 

「迷われているお客様に対して、

どういう流れで打合せを進めると、

決断しやすくなるでしょう?」

 

というような質問をいただくことがあります。

 

この質問は、商談のやり方、手法についての質問ですが、

私個人的には、やり方、手法をマスターしても、

この問題は解決しないと思っています。

 

AかBかCか迷われているお客様に対し、

私なら、本質的なことをお伝えします。

 

・迷われるお客様は、確かに増えている

・その原因はAかBかCのどれかが正解で、他のものは不正解、

という、日本の教育システムの弊害である

・選択(決断)した時点では正解は無い

・選択したものが正解かどうかは、入居後の暮らしで決まる

 

ということが本質ではないか、と思うのです。

 

例えば、就活中の学生が、

A社かB社かC社、どれが自分にとってベストか?

というようなことで悩んだりするのですが、

実際はその会社で働いてみないと分からないのです。

 

自分が選んだ会社で働いて、

これだけ成長し、稼ぐことができた!

 

この会社にして正解だった!

 

というのは、就職して5年以上、経過して

はじめてわかることだと思うのです。

 

なのでどちらにするのか迷う時間はもったいなく、

自分が決めた方が正解であった、と思えるよう、

決断後の行動が重要なのです。

 

手法ではなく、本質の方が重要なのです。

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