ゼロから住宅事業を立ち上げたクライアント様が、
弊社のクライアント様には結構あります。
ゼロから立ち上げる際は、右も左も分からないので、
こちらがご提案したことを素直に、愚直に取り組まれます。
また、弊社の他の先輩企業に研修に行っていただいたりして、
そのやり方を素直に学び、実践されるのです。
すると、結果が出ます。
結果が出て、実績と自信が積み重なっていくと、
次第に自分たちのこだわりが強くなってきて、
自分たちがやりたいことをやりたい会社と、
自分たちのこだわりよりは、
「お客様が求めていることが自分たちのやりたいこと」
という会社に分かれてきます。
この仕事をさせていただいて、18年。
「お客様が求めていることが自分たちのやりたいこと」
という会社さんの場合、
こちらが提案させていただいたことが着実に市場にフィットし、
業績が好調に推移するケースが非常に多いのです。
ところが、自分たちのこだわりがとにかく強い会社さんの場合、
自分たちが納得したことには猛烈な力を発揮されるのですが、
「今の市場のアッパーミドル層はこういう潜在ニーズをお持ちなので、
こういう取り組みをしていきましょう」
ということをご提言し、取り組んでいただいても、
成果につながることはほぼ無い、ということを
私自身、学ばせていただきました。
自分たちがやりたいこと以外だと、
ポテンシャルの20%程度の力しか入らない感じなのです。
こういう会社さんの場合、
具体的なやり方の提案よりも、
もっと手前の、考え方のベクトルを
正しい方向に向けていただくことが重要なのだ、
ということを痛感しました。
住宅会社さんの業績の高め方は、
いろんなルートがあるのです。
その会社さんの考え方や価値観に合わせた、
最適ルートを見つけ出しご提案することの大切さを
改めて痛感しました。
そしてこういう会社さん、
納得するやり方を選択した場合、
そのやり方がお客様のニーズとピントがあっている場合、
一気に業績が向上するのです。
市場内に存在する、自社のメインターゲットが求めていることと
クライアント様の経営陣がやりたいことの重なる部分を見つけ出し、
その部分に対して納得して取り組んでいただけるよう、持っていくことも
コンサルの仕事なのです。
日々、経験を積み続けても新しい発見がある。
だからこの仕事は面白いのです。