鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5134回】 トップ自ら、会議の目的を理解し、社員さんの時間を奪わない

2025年01月19日 | 住宅コンサルタントとして
会議の最大の目的は、決断を下すことです。

新商品を開発するのか、
現状の商品の改善にとどめるのか?

集客が順調でない場合、
その対策のために、この1か月、
自社は何に取り組むのか?

将来、自社の事業は先細りになるので、
新しい事業や新しい商品サービスを開発するのか?

とにかく、自社がより良くなるために決断を下す。

これが会議の最大の目的です。

次に会議では、今進行中の取り組みに対し、
その進捗報告をすると同時に、
困りごとや相談を参加メンバーに投げかけ、
それに対し、皆の知恵を集め、
問題を解決する、ということも重要な目的です。

もちろん、進捗状況などは
事前に資料をめとめておくことで、
貴重な会議の時間、各部署からの報告は不要になり、
より有意義な時間の使い方ができます。

そして経営陣がおさえておかなくてはならないことは、
会議では業績が上がらない、ということです。

ですから、会議は可能な限り、
テンポよく進行し、短く済ませることが重要なのです。

ところが、トップがこういうことを理解せず、
自分の感想をダラダラと言ったり、
同じ話を何度も繰り返したり、
自分の体験談を長々と語ったりするのは、
社員さんにとって最も重要な時間を奪っているのです。

これは完全に、トップとして失格です。

会社の業績を高めたり、
社員さんの生産性を高めずに
貴重な社員さんの時間をただただ奪うだけなのです。

トップが自分の気が向くままに発言したりしていては、
会議の進行を遅らせているかも、という自覚は
持っておきたいものです。

何より、話好きなタイプや
自己顕示欲が強いタイプの経営者は、
本当に自重しなくてはいけません。

気持ち良く話しているのは自分だけで、
優秀な社員さんほど、シラケているのです。
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