会議の最大の目的は、決断を下すことです。
新商品を開発するのか、
現状の商品の改善にとどめるのか?
集客が順調でない場合、
その対策のために、この1か月、
自社は何に取り組むのか?
将来、自社の事業は先細りになるので、
新しい事業や新しい商品サービスを開発するのか?
とにかく、自社がより良くなるために決断を下す。
これが会議の最大の目的です。
次に会議では、今進行中の取り組みに対し、
その進捗報告をすると同時に、
困りごとや相談を参加メンバーに投げかけ、
それに対し、皆の知恵を集め、
問題を解決する、ということも重要な目的です。
もちろん、進捗状況などは
事前に資料をめとめておくことで、
貴重な会議の時間、各部署からの報告は不要になり、
より有意義な時間の使い方ができます。
そして経営陣がおさえておかなくてはならないことは、
会議では業績が上がらない、ということです。
ですから、会議は可能な限り、
テンポよく進行し、短く済ませることが重要なのです。
ところが、トップがこういうことを理解せず、
自分の感想をダラダラと言ったり、
同じ話を何度も繰り返したり、
自分の体験談を長々と語ったりするのは、
社員さんにとって最も重要な時間を奪っているのです。
これは完全に、トップとして失格です。
会社の業績を高めたり、
社員さんの生産性を高めずに
貴重な社員さんの時間をただただ奪うだけなのです。
トップが自分の気が向くままに発言したりしていては、
会議の進行を遅らせているかも、という自覚は
持っておきたいものです。
何より、話好きなタイプや
自己顕示欲が強いタイプの経営者は、
本当に自重しなくてはいけません。
気持ち良く話しているのは自分だけで、
優秀な社員さんほど、シラケているのです。