住宅業界のメインターゲットは、
どこまでいっても20代~40代のご家族です。
しかも今、家を建てる方の大半が、
お子様が小学校に入学される前に
建て終わっています。
すなわち、小さなお子様をお持ちのご夫婦が
我々のメインターゲットである、ということ。
この方たちが、何に困っていて何を求めているのか?
どういう手段で情報を収集しているのか?
どんなことに価値を感じるのか?
こうしたことを追求し続けることが、
住宅会社の経営者やマーケティング担当者には欠かせません。
商品開発にしても、情報発信にしても、
この20代~40代の方たちのニーズやウォンツを
意識して行うことが重要なのです。
ところが、住宅業界に往々にしてあるのが、
50代、60代の経営者が商品開発を行い、
かつマーケティングの陣頭指揮を執る、というケース。
50代、60代のオッサンの発想は、
当然20代~40代のご夫婦の価値観とは
かなりかけ離れているため、
結構スベリ続けたりするのですね。
経営者としての仕事はもちろん、やっていただくべきですが、
商品開発とかマーケティングは若い世代に
ドンドン譲っていかなければならないのです。
でもなぜか、こんな基本を分かっていない、
住宅会社の経営者は非常に多いような気がします。
社長自身、自分の意見が正しいと思い込んでいて、
自分を客観的に見ることができていないのです。
こういう経営者が居座る会社は、
その下で仕事をされる幹部の方たちが
本当に苦労しまくります。
と、そんなことをエラそうに言っておりますが、
クライアント様にさまざまな提案をすることが本職の私も
今年、50歳のオッサンでございます。
重々、その現実を理解しているつもりです。
そんな私は、自分の脳や感性の老化に抗うべく、
日々格闘しております。
若者に人気のお店やスポットを視察しまくり、
SNSもYouTubeも個人的に好きではありませんが、
とにかくいろんな方のものを見まくり、
クライアント様のスタッフさんや美容師さんなどに
いろんなことを質問しまくり、
何とか20代~40代の方が求めているもの、
価値を感じるものについていけるよう、
勉強しております。
その世代の方たちの感性をある程度、
理解できていなければ、
判断ができないからです。
商品開発にしてもマーケティングにしても、
最終的に判断を下すのは経営者の仕事。
すなわち、商品開発やマーケティングに
口を出したいのであれば、
若い方たちと接点を持って、
いろんなことを日頃から学んでおく必要があるのです。
それをせずに、自分と同じような年齢の、
取り巻きとしか接点を持っていない経営者が、
あれこれ口を出し始めると、
住宅会社の施策のピントがズレていくことにつながるのです。
こういうことをしっかりと知っておきたいですね。