鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4236回】 商品開発やマーケティングは、若いスタッフさんに任せる

2022年08月05日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界のメインターゲットは、

どこまでいっても20代~40代のご家族です。

 

しかも今、家を建てる方の大半が、

お子様が小学校に入学される前に

建て終わっています。

 

すなわち、小さなお子様をお持ちのご夫婦が

我々のメインターゲットである、ということ。

 

この方たちが、何に困っていて何を求めているのか?

どういう手段で情報を収集しているのか?

どんなことに価値を感じるのか?

 

こうしたことを追求し続けることが、

住宅会社の経営者やマーケティング担当者には欠かせません。

 

商品開発にしても、情報発信にしても、

この20代~40代の方たちのニーズやウォンツを

意識して行うことが重要なのです。

 

ところが、住宅業界に往々にしてあるのが、

50代、60代の経営者が商品開発を行い、

かつマーケティングの陣頭指揮を執る、というケース。

 

50代、60代のオッサンの発想は、

当然20代~40代のご夫婦の価値観とは

かなりかけ離れているため、

結構スベリ続けたりするのですね。

 

経営者としての仕事はもちろん、やっていただくべきですが、

商品開発とかマーケティングは若い世代に

ドンドン譲っていかなければならないのです。

 

でもなぜか、こんな基本を分かっていない、

住宅会社の経営者は非常に多いような気がします。

 

社長自身、自分の意見が正しいと思い込んでいて、

自分を客観的に見ることができていないのです。

 

こういう経営者が居座る会社は、

その下で仕事をされる幹部の方たちが

本当に苦労しまくります。

 

と、そんなことをエラそうに言っておりますが、

クライアント様にさまざまな提案をすることが本職の私も

今年、50歳のオッサンでございます。

 

重々、その現実を理解しているつもりです。

 

そんな私は、自分の脳や感性の老化に抗うべく、

日々格闘しております。

 

若者に人気のお店やスポットを視察しまくり、

SNSもYouTubeも個人的に好きではありませんが、

とにかくいろんな方のものを見まくり、

クライアント様のスタッフさんや美容師さんなどに

いろんなことを質問しまくり、

何とか20代~40代の方が求めているもの、

価値を感じるものについていけるよう、

勉強しております。

 

その世代の方たちの感性をある程度、

理解できていなければ、

判断ができないからです。

 

商品開発にしてもマーケティングにしても、

最終的に判断を下すのは経営者の仕事。

 

すなわち、商品開発やマーケティングに

口を出したいのであれば、

若い方たちと接点を持って、

いろんなことを日頃から学んでおく必要があるのです。

それをせずに、自分と同じような年齢の、

取り巻きとしか接点を持っていない経営者が、

あれこれ口を出し始めると、

住宅会社の施策のピントがズレていくことにつながるのです。

 

こういうことをしっかりと知っておきたいですね。


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