鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4365回】 危機感を感じられる感度

2022年12月12日 | 住宅コンサルタントとして

ちょっと前の日経新聞か、日経MJに掲載されていた記事で、

日本の経営者の危機意識が不足している、

という内容のものがありました。

 

今、半導体の開発に関して、

アメリカと中国でバチバチやっています。

 

そんな中、中国企業と取引をしている企業は、

アメリカから取引停止の処分を食らう可能性もある。

 

欧米企業の経営者は、その危険性を理解しているのに対し、

日本企業の経営者は、その危機感を感じず、

目先の数字をつくるために中国市場を見ていて、

更に中国企業と取引することの危機感を

感じている人が少ない、というような内容の記事でした。

 

また、環境問題に関しても同様で、

欧米企業の経営者の多くは、

かなり前から環境問題に対する意識が高く、

このまま地球環境のことなどを考えずに

開発や消費をガンガンやっていくとまずい、

と思って行動している中、日本の経営者は、

どこか他人事のような感覚の割合が多い、

ということも記事の中に明記されていました。

 

日本人は、どうもこういう感性の方が多いような気が、

私自身も個人的にしておりました。

 

というのは、9月末から各クライアント様に

 

・電気代がメチャ上がる

・多くのお客様は、1月の請求を見て

はじめて電気代がこんなにも上がったのか、

と現実を突きつけられ、ビックリする

・我々は住宅業界のプロなのだから、

こういう時にこういう家を建て、

こういう対策を打つことが重要である、

ということを発信すべきである

 

ということを繰り返しお伝えし、

どういう準備をしておく必要があるのか、

ということをお伝えしてきましたが、

我が社の超優秀なクライアント様でも

各社、それから個人ごとに温度差があるのですね。

 

いやいや、他人事じゃないですよ、

ということもお伝えしてきたつもりですし、

何より自社で家を建てて下さったOB様や

これから家を建築して下さるお客様が

少しでも負担少なく暮らしていただくために

プロとしてやるべきだと思うのですね。

 

でも、

 

「電気代高騰で困ってます!」

 

というお客様が目の前に現れなければ、

実感ができない方もおられるのです。

 

外部環境の変化から、未来を予測し、

対策を打つことが、経営の基本ですし、

これからのビジネスパーソンにも必要な能力です。

 

この変化から未来を予測したり、イメージする力が、

日本人全体としては欠けているとしたら、

この変化のスピードが速い時代に適応できない、

ということにつながります。

 

外部環境の変化から、危機感を感じる感度、

皆さんはお持ちですか?


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