鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3363回】 何事も交渉力

2020年03月15日 | 住宅コンサルタントとして

今、コロナウィルスの影響で、移動する人が激減し、

飛行機も減便となっております。

 

たまたま、私自身が乗る予定の飛行機の便も

欠航になってしまっていて、

1時間後の便に振り替えられていました。

 

この変更だと、羽田空港で2時間近く

時間をつぶさなくてはならなくなってしまいますし、

夜、泊まる予定のホテルに着く時間は遅くなってしまう。

 

次の日の体調や予定を考えると、避けたい。

 

次の日のクライアント様は、

ある空港Aとある空港Bの中間地点にあります。

 

羽田からB空港への時間を調べると、

非常に良い時間帯で飛行機が飛ぶ予定になっていました。

 

これだと夜、ホテルに早く入れ、

十分に疲れを取ることができる。

 

私はANAのプラチナデスクに電話をして、

もともと羽田⇒A空港で予約していたチケットを

羽田⇒B空港の便に変更してください、とお願いをしました。

 

当然ながら、窓口担当の方は、

今回のコロナウィルスの影響による減便に関して、

便の変更しかできず、目的地は変更できない、

ということを即答してきたのですが、

次のようなことを伝えました。

 

・顧客都合で便を変更する時、

結構高額なキャンセル料を航空会社は請求する

・コロナウィルスの影響で減便するのは理解できるが、

かなり直前になって発表された

・次の日の予定のこともあるので、目的地を変えることを

今回は容認して欲しい。もちろん、運賃の差額はお支払いする。

・窓口の担当者さんでは、決裁権が無いでしょうから、

決裁権のある上司の方に確認して欲しい

 

結果、こちらの主張を認めていただき、

羽田空港での待ち時間が少なくなる、

他空港への便変更を差額ゼロでしていただけることになりました。

 

今回、正直言えば、羽田空港で1時間遅らせた便しかダメ、

と言われてもしょうがないな、と思っていましたが、

自分の交渉力も試してみたかったので、チャレンジしました。

 

ANAさんの窓口の方とその上司も、

こちらのことを尊重して下さり、本当にありがたかったですが、

ビジネスの基本は交渉。

 

断られたとしても、少しでもお互い、

良い条件になるように、知恵を絞り、伝え方を工夫することで、

交渉が通ることもあります。

 

日本人は受け身のスタイルが多いので、

「こういう世の中だから、こうなる」

ということを受け入れがちですが、

「自分としては、こうして欲しいのですが・・・」と

自分の意見も冷静に、ていねいに主張してみると

結果が変わるかもしれませんね。


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