経営者や役員は、
自社の成長発展を強く願っているものです。
ところが、会社がより良くなることを願っている、
経営者だったり役員やリーダーが、
ボトルネックとなってしまっていることが、
結構あったりする訳ですね。
昨日、お伺いしていたクライアント様は、
ブランディングは非常に上手なのですが、
お客様の来場数はかなりムラがあって、
商談するお客様で常に溢れているか、
というと、そこまではいっていないのです。
なぜ集客が順調ではないのか?
その理由を私自身、理解しているつもりですが、
自分たちのこだわりも強いクライアント様ですので、
私としては提案をさせていただき、
選択するか否かは、クライアント様に決めていただく、
というスタイルを貫いておりました。
というか、集客がそれほど無くとも
業績は非常に順調だったのですね。
ところが、ちょっとHP上での発信が
お客様からすれば、分かりにく過ぎるので、
その点について、他社さんの事例を見ていただきながら、
問題点をお伝えし、改善のための提案をしていたところ、
クライアント様の代表から、
「(広報に関しては)俺ら、クビ!」
「いろいろとこだわってやってきたけれど、
集客に成功しているとは言えんから、
これは優秀な他のスタッフさんに一度、
やってもらった方がいい」
という発言をされたのですね。
これ、なかなか言えないんです。
起業当時は、全ての業務を自分たちがやっていた。
ところが、会社の成長に伴い、
やるべき業務が増えてくるのですが、
特に企画や広報という業務は、
経営陣からすると思い入れが強く、
なかなか手放したくないのですね。
それを
「俺ら、(広報や企画の業務に関して)クビ!」
と言える、この代表は大物だと感動しておりました。
自分がやるよりも、
ふさわしいスタッフさんがいるかもしれないし、
外注さんに頼んだ方がクオリティが上がるかもしれない。
でも、抱えて抱えて、自分の仕事を離したくない方もいるのです。
それだと、若いスタッフさんが経験を積めないし、
成長する機会を摘んでいることにもなります。
自分が会社の成長のボトルネックにならないようにしたいですね。