住宅業界の競争は、次のステージに入ったような気がします。
意匠性に関しては大半の会社が、それなりのレベルになったかと思います。
性能に関しても、建売住宅等を除けば、
ひどいレベルの家を作る会社はかなり減りました。
施工精度に関しては、残念ながらひどい会社はまだまだ多く、
急激に多店舗展開している会社に関しては、
品質のチェックもままならず、ひどいクオリティの家も多いとは思いますが・・・。
今後、住宅業界でレベルの高い会社は、どういう戦いになるか?
それは、コスパを競う競争になるでしょう。
意匠性が高くて、性能値も高いのは当たり前。
こうした家をどこまで無駄なコストを下げて、
お値打ちな価格で提供できるか、ということ。
また、着工前の調査の精度を高めたり、
着工中のミスを減らしたりして、
無駄な出費をどこまで抑えられるのか、
ということも重要でしょう。
市場のライバルの仕様や性能、価格と比較して、
コスト面で劣っては、難しくなっていくでしょう。
材料や工事の仕入れ価格を見直し、
コストが異様にかかる無駄な設計を辞め、
コストパフォーマンスを高めていく努力が
欠かせなくなっていくことでしょう。
ゆえに毎年、コストを数%下げるか、
建物の性能や価値を数%高める努力をやり続けた会社が、
最後には勝つようになるでしょう。
コストの競争は、どの業界でも必ずおこります。
良い家をつくっているから、ウチは高いんだ、
と言っていては、お客様がついてきてくれなくなるでしょう。
次のステージの戦いに、しっかりと備えたいものですね。