鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3323回】 これからの戦い

2020年02月04日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界の競争は、次のステージに入ったような気がします。

 

意匠性に関しては大半の会社が、それなりのレベルになったかと思います。

 

性能に関しても、建売住宅等を除けば、

ひどいレベルの家を作る会社はかなり減りました。

 

施工精度に関しては、残念ながらひどい会社はまだまだ多く、

急激に多店舗展開している会社に関しては、

品質のチェックもままならず、ひどいクオリティの家も多いとは思いますが・・・。

 

今後、住宅業界でレベルの高い会社は、どういう戦いになるか?

 

それは、コスパを競う競争になるでしょう。

 

意匠性が高くて、性能値も高いのは当たり前。

 

こうした家をどこまで無駄なコストを下げて、

お値打ちな価格で提供できるか、ということ。

 

また、着工前の調査の精度を高めたり、

着工中のミスを減らしたりして、

無駄な出費をどこまで抑えられるのか、

ということも重要でしょう。

 

市場のライバルの仕様や性能、価格と比較して、

コスト面で劣っては、難しくなっていくでしょう。

 

材料や工事の仕入れ価格を見直し、

コストが異様にかかる無駄な設計を辞め、

コストパフォーマンスを高めていく努力が

欠かせなくなっていくことでしょう。

 

ゆえに毎年、コストを数%下げるか、

建物の性能や価値を数%高める努力をやり続けた会社が、

最後には勝つようになるでしょう。

 

コストの競争は、どの業界でも必ずおこります。

 

良い家をつくっているから、ウチは高いんだ、

と言っていては、お客様がついてきてくれなくなるでしょう。

 

次のステージの戦いに、しっかりと備えたいものですね。


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