業績が下がっている会社の理由は、シンプルに2つだと思います。
1つは、圧倒的に行動力が足りない。
行動を変えないと、結果は変わらないのですが、
業績が下がっている会社は、打つべき手を打たず、
やるべきことをやれていない。
そして2つめは、行動する方向が間違っている。
戦略が間違っている、ということです。
お客様が価値を感じない商品を価値が感じない伝え方をして、
価値を感じない接客をしているということです。
ただ、経営は人間が行うものですから、
経営陣が一所懸命やっていても、結果がでないこともあります。
それなりの規模の会社の業績が下がった時、
よくあるのが、会議で営業部を詰めたり、
販売の責任者を詰めたりするケース。
「現場の責任者であるあなたの頑張りが足りないからだ!」
とマネージャーを詰めたとしても、
マネージャーはマネージャーの力量なりに頑張っているかもしれません。
その場合、マネージャーをつるし上げたこところで何も解決しないのです。
また、業績が下がった時に、
経営陣が理念やビジョンを熱く社員に伝えたとしても、
ひょっとしたら現場では、
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ」
とシラケているかもしれません。
昨日、YouTubeでニュースピックスでの対談を見ていたのですが、
起業で成功するのに必要なことは何か、という問いに、
オンデーズの田中社長がおっしゃっていたことがとても刺さりました。
田中社長の発言を要約すると、
・眼鏡なんて、スタッフが本気になって、お客様に声をかけて、
本気になって接客すれば、1時間に1本は売れる
・まだ規模が小さかった頃、毎朝、各店の店長に電話をかける
・「今日、何本売るの?今日、何するの?」と全店長に確認する
・社長に、「何本売ります」と言ったら、それをやるために、店長は真剣に取り組む
・そして空いた時間に社長がお店に行き、本気で接客している姿を見せる
・すると現場は本気になっていき、売れるようになっていく
ということでした。
すなわち、トップが本気で行動することを見せることが
現場のモチベーションを高めることにつながる、と。
ところが、業績が下がると会議ばかりしたり、
経営陣が外部の研修に参加したりして、
しかもそこでゴルフなんかしたりしていると、
現場の士気は上がらないですよね。
現場に出て、汗をかいて、真剣に行動している姿を見せることって、
このブログを見て下さっている経営者の方は出来ているでしょうか?