鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3314回】 伸びる会社の社長の思考

2020年01月26日 | 住宅コンサルタントとして

昨日は、2012年3月以来、

約8年ぶりのお付き合いとなるクライアント様のところに

お伺いしておりました。

 

昨年10月に、そのクライアント様があるエリアに

私が別件の調査で行き、宿泊する予定があったので、

厚かましく連絡を入れさせていただき、

お食事にお誘いしたのですが、

それがきっかけでもう一度、お付き合いをすることに・・・。

 

いろんな要因があって、

8年前にお付き合いが終わった訳ですが、

もともと人としての相性とか、基本的な価値観は

当時から非常に合っていたと思います。

 

個人的に大好きな会社さんでした。

 

そして、この8年間の間に、業績は劇的に良くなっていて

営業利益も受注残も、非常に理想的な状況になっていました。

 

これから住宅会社として、

新業態にチャレンジしていただくのですが、

その中で屋号やロゴマークも一度、見直したいというお話が

先方の社長からありました。

 

私がそこで、

 

「ロゴや屋号には、結構思い入れのある経営者が多いのですが、

本当にロゴや屋号まで変えても良いのですか?」

 

と提言をすると、

 

「私が思い入れがあるのは、ウチの可愛い社員だけです。

ウチの社員が、楽しくワクワクして働けるのであれば、

ロゴとか屋号とか箱(=店舗やモデルハウス)に

何の未練も執着もありません。

ウチの子たちが、楽しく働ける会社にしたいです」

 

「あの子たちが、楽しく働ける会社になれば、

勝手に業績は上がります。

だからウチの子たちがワクワク働ける会社にしていきたい」

 

ということをおっしゃったのですね。

 

もう私、衝撃を受けました。

 

実際、会社を訪問した際、とにかくどのスタッフさんからも

素直で純粋な波動を感じまくっていたのです。

 

クライアント様の社員さんに対して、

こういう表現が良いとは思いませんが、

とにかく皆さん、非常に「かわいい」のですね。

 

その純粋さ、一所懸命さがお客様にも伝わり、

今の成果につながっているんだな、と実感しました。

 

本社はこの8年の間に新しくなっていたのですが、

実は社長室や会議室は、最近までクロスを貼っていなかったそうです。

 

プラスターボード打ちっぱなしだったそうです。

 

「お客様をお招きする場所以外、お金はかけない」

 

という考えを社員さんに徹底させるために、

敢えてそういうことをされていたそうで、

前期、良い決算が出たので、

 

「みんなのおかげで、クロスを貼るお金ができました。

ありがとう、ご苦労さん」

 

と社員さんをねぎらったそうです。

 

社長が社員さんを心から大切に思い、

その思いに社員さんが応えようとする。

 

こういう会社は強いです。

 

そして商売に関して、とても大切で、

とても基本的なことを教えていただきました。

 

社員さんが楽しく、ワクワクして仕事ができる会社。

シンプルに何を頑張ればよいのかが分かりやすい会社。

 

そういう会社をつくっていきたいですね。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【第3313回】 マイナス... | トップ | 【第3315回】 子どもの... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅コンサルタントとして」カテゴリの最新記事