長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

奈良の都は平城京

2010-03-24 07:14:55 | Weblog
昨日は、朝からテレビの取材だった。
ときどき、カウンターにとまるテレアサのSさんが
初めてカメラをもってきた。
「やっぱり、カメラマンやったんや」と声をかける。
いつものように、「石臼」で珈琲豆を挽いていたら、
いきなり真剣な顔して、カメラをまわしはじめた。

なんとか店内の撮影と、インタビューが終わって、
外観の撮影をしていた時、
タイトルの冒頭にある著名なアーティスト「N」
が、世界的なギャラリストの「K」さんと、ぶらりと
やってきて、天真庵の暖簾をくぐった。
このところ、うちにくるアーティストたちが、「Nさんのブログ(ツイッター)
に天真庵がでてますね」なんてことを、つぶやいていたので、
「あ、やっぱりきたんや」という感じだった。升さんの作品(陶器や絵)
や、久保さんの宝瓶(ほうひん)や般若君の机や角居くんの茶道具などを、楽しそうに
見ていた姿が、やはり超一流なオーラにつつまれていた。

夜は「英語で蕎麦会」
長屋に越してきた岩本先生は、「煎茶」に凝りはじめた。
もともと池袋の時代にも、みゆき先生のお茶を習いにきていた。
昨日は、会が終わったときに、小石原焼きの茶器をみて
「これ下さい」と、のたまう。
「高いよ」というのに、びびらない。
ポンとお金をおいて、長屋にもどっていった。
机の上には、辞書とマフラーを、置き忘れていった。
やっぱり、少し酩酊して、気が大きくなったのかしらん。

ぼくの友だちで、昔酔った勢いで、とある画家に「
先生あれください」といったのがいる。
当時の彼(ITの社長)の月給より高く、支払は
たいへんではなかったと思うけど、その絵を社長室に
飾るようになってから、会社の業績もみるみるあがって、
今では、日本?いや御茶ノ水を代表するくらいの会社に
なった。
「芸術」とは、やはり人間が生きていくうえで、とても
大切なものだと思う。ときどきは、無理して
「ままよ きんたま 男の子」とばかりに買うもよし。

うらぶれた建物で、カフェともギャラリーともわからない
ことを始めて4月1日で、3年を迎える。
なんか、不思議な縁(えにし)のいたずらで、いろいろな
「奇人」たちが、集まってくるようになった。

京都の大学の後輩が、同じ十間橋通りで、「酒庵 酔香」を
始める。古色蒼然とした建物のリノベーションが、昨日から
始まった。「何か」が動きだした。