長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

しばし美人の膝枕

2010-03-26 07:10:38 | Weblog
桜が咲き始めた。なんといっても、桜を見るには、
美人の膝枕に限る、と昔からいわれてきた。
死ぬまでに1度はやってみたいものだ。

昨日は、升さんの個展を見にいった。本人は
いなかったけど、いろいろな表情をした不思議な女性の
人形たちと、対話してきた。ここの女店主も、なかなか魅力的な
女性だ。

お昼は、銀座のちょっとはずれの路地裏の「そばや」で
蕎麦を手繰って、いつものように、「銀座の七不思議」の
筆頭にきそうな骨董やを覗く予定だったが、新しくできた
ギャラリーの中に置いてある粉引きの器が、雨にぬれたウインドー
からキラキラと輝いていて、知らぬ間にそのお店に入り、ながっちり、
をしてしまった。ここの女店主も粉引きに負けないくらいいさぎの
いい美人だ。路地裏のそばやと同様、誰にも教えたくないお店。

それから表参道にいった。その陶芸家の粉引きの器は、炎色野で
見た記憶がある。そんなわけで、久しぶりに炎色野に
たちよったら、美人の店主が、小ぶりの古伊万里の蕎麦猪口に
「花垣」を注いでくれた。花垣もうまいが、その器もいい。
ちょうど、若手の陶芸家たちが3人で、グループ展をやっていた。
ひとついいぐいのみがあったので、鈴木大弓くんの信楽の
ぐいのみを、いただいてきた。無ろ過の生酒なんかを飲むのに、
使いたくなる器だ。縁があって、大前悟さんの窯を引き継いで
作陶をすることになった若い陶芸家の前途を祝して、その器で
「花垣」を飲んだ。

昨日は、美人のいるギャラリーを3件梯子した。

今日は「ねんどの会」がある。まいか先生は、先週末に
近くの一軒家に引っ越してきた。踊りの先生が住んでいた家で、
和風で凛としている。そこで「コネル」という雑貨屋さんを
5月から始める。
休みの日に、「美人のいるお店」の梯子先が、もう一軒増えそうだ。


せくなあせるな天下のことは しばし美人の膝枕