「むなかた」と呼ぶ。玄界灘の「神湊」と書いて「こうのみなと」
とよばれる場所と、沖合の筑前大島、そして沖ノ島の三か所に
アマテラスさまの三女神が祀られているて、昔から遣唐使、遣隋使
などが海を往復する時に、守ってくれた神であり、日本海戦の勝利も
そのおかげということで、東郷元帥が戦艦三笠の羅針盤をお礼におさめた
話は有名。仏教や思想、お茶やいろいろな芸術もこの海を渡ってきたので
「海のシルクロード」と呼ばれる。出光興産の創始者佐三翁もここの出身で、
亡くなるまで宗像神社を大事におまつりされた方である。
先週40年ぶりに消息をつかまれたぼくにメールをくれた宗像高校の友達
が、突然蕎麦を手繰りにやってきた。彼の親父が出光のガソリンスタンドを経営してい
たので、彼のそれを受け継ぎ、名刺には「代表取締」の肩書がある。
博多弁より九州訛りのはげしい「宗像弁」で、40年の空白を埋めながら酒を飲む。
友の遠方より来る、というのは孔子先生でなくても、うれしからずや、だ。
絞めの蕎麦を手繰って、スカイツリーにのぼりに、いきんしゃった。
まさに、よか「おのぼりさん」。
さて、スカイツリーの場所は、牛嶋神社の神域になる。
今日は10時から神社の境内で「ものコト市」というのを開催する。5回目になる。
界隈の「ものつくり」に精魂をかてむけている匠たちの生きざまを垣間見にきてほしい。
天真庵では、かよちゃん門下生の「ピアノとオーボエの発表会」がある。
芸術の秋も佳境になってきた。芸術の真・善・美にふれていると、「生きていること」
の天真が見えてくる。理屈ではなく、瞬間的に五感でつかむものだけど。