長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

トラ トラ オートラ

2011-01-12 09:17:52 | Weblog
そんなお座敷芸がある。芸者さんといっしょに酒を飲んだ
席で昔やったりした。
酒のみのことを「オートラ」という。これは、酒飲みが
お酒を勧めるときに「さ、さ、」とか「さ、さ、もう一杯」
とかいいうもんだから、「ささ」を「笹」とかけ、竹やぶには
虎がつきものだので、いつし大酒飲みのことを「大虎」というように
なったらしい。京都の荒神口にあった「安兵衛」というおでんやの
オヤジに教わった。酒はいいもんだ。昨日は「英語で蕎麦会」。飲んだ飲んだ。
大家のおばあちゃんは大正生まれだけど、まだ3合はいける。
昨日は漆の馬上盃を持参されて、「飛露喜」を3合あけた。
ぼくも手元にある久保さんの斑唐津のぐいのみで、少しお手伝い
した。しばらくして、「英語で蕎麦会」の準備にかかろうかという
時間に、論語の会の先生が颯爽とやってきた。鹿児島生まれの
「オートラ」も、5本の徳利を空にしてから、帰っていかれた。
今年の時運を易から説明してもらったり、陽明学者の岡田武彦先生の
話などいつもながら、飲んでいても勉強になるひとだ。

久保さんから「佐加豆岐(さかずき)展のハガキがきた。
今月30日まで、京都の「器館」(うつわかん)でやっている。
久保さん(久保忠廣)、内田鋼一、大澤恒夫、鯉江明、丸太宗彦・・・
そうそうたる陶芸家たちの酒器が、大徳寺のすぐそばのギャラリー
に並んでいるらしい・・なんだか花見を先取りするみたいにウキウキ
しそうな企画だ。
案内文に「李白一斗詩百篇」が紹介されている。

李白に「月下独酌」という有名な詩があった。南條先生にも
1枚書いてもらったことがある。月灯りの下に座りで、自分と自分の影と
3人で酒を飲んでいる風情を詠んだものだ。「座る」というは、土の上
に人が2人いる。ひとりは「自己」で、ひとりは「自我」らしい。
相変わらず、世のなかは、混沌が極まってきているようだ。
こんな時の最後の決めてになるのは、やっぱり「人」らしい。


今日明日は連休。






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