長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

文房四宝

2007-06-20 05:41:47 | Weblog
昔から文人は「書」を好んだ。そしてその道具の、
硯、紙、文鎮、筆などを「文房四宝」という。
水滴が入る場合もある。天真庵には、久保さん作の
「豆腐」みたいな水滴がある。
彼と出合った日に、建築家の白井晟一さんのアトリエにいった。
白井さんの書は「文人の書」としては最高峰にある。
2階の「生」という書は、白井さんが生前書いたもの。
「豆腐」というエッセーが、ぼくと久保さんの「縁」。

昨日は初めての「書」。
貞本さんは、中国に留学して書家になろうとした経歴の持ち主。
今はコンピュータ会社の社長として活躍している。

習い事というのは「修・破・離」(しゅはり)というのがある。
修・・・基本を学ぶ
破・・・基本が身についたら、一度それを破る
離・・・そして最後には、自分にしかない世界を築く

昨日は「筆」の使い方の基本を学ぶ。
昔からお坊さんが丸を描いた、ように丸から始まった。
(円相という)

おもしろくて、すぐに時間が過ぎ、〆の「蕎麦」ができると、
終電が近づいていた。
毎月第三火曜日にやっていく。

亀の子束子

2007-06-19 06:11:45 | Weblog
先日こられた美術館のコンシェルジュさんに丁寧なお手紙をいただいた。
描いてある天真庵のイラストも素敵だった。
まだ回転して2ヶ月だけど、お客さんにときどき「ごちそうさまの手紙」
をいただく。京都時代にもなかったこと。
「ごとそうさまが聞きたくて」というベストセラーがあるけど、やはり
なによりもうれしいこと。

あと、お土産を持ってこられる人が多い。昨日は、SPICE CAFEの大女将
が、亀の子束子を持ってこられた。
これまで住んでいた板橋には、本店があるし、すぐに調達できたけど、
こちらにきて、時間もないし、ほかのを使っていたけど、やはり本家のものがいい、と以前話していたのを、ちゃんと覚えていてくれた。

さすがに名店のシェフを育ててくれた母だ。
夏にSPICE CAFE・・・今年は夏ばてがなさそうだ!

書道教室

2007-06-18 05:52:49 | Weblog
明日から書道教室が始まる。

天真庵の看板を書いてくれた貞本さんが先生。
彼は中国に留学して書の勉強をした。
なかなかそれでは生計がたたないので、ゲームメーカーの
社長になった。ときどき「江戸一」でいっしょに酒を飲むけど、
IT業界の社長にしては、趣味範囲が広くて、飲んでいても勉強になるひと。

先日教室で使う紙が送られてきた。かなり大きいものだ。
「自由に好きな文字をかかせてみたい」という彼の信条がでていて
すばらしい!

19時から。

ままけは

2007-06-17 06:54:51 | Weblog
うちでお酒を飲んだことがある人は「!」とくる。
とても酒肴として最高だし、おにぎりにいれてもいい。

昨日はいい天気だったし、お蕎麦が2時で売り切れた。
夜の「予約」の分まで使ってしまったので、4時ころまた打った。
ら、打っている姿に人がつられて、夕方も蕎麦がでて、危うく
「蕎麦なしの夜話膳?」になるところだった。
「うちは蕎麦屋なのかな?」というくらい、蕎麦がでた。

夜は同じ文花一丁目に住む女性たちが、カウンターで「長屋の夜話膳」
を楽しまれた。美人で感じのいい幹事さんが秋田の角館出身だった。
ので樺細工の茶入れの話などでもりあがった。そして東北の「ままけは」
をだしたら、おいしそうに「死神」を飲んでおられた。

会がおひらきになるころ、近所の「だんな衆」が3人で入ってこられ、
「死神」と「帰山」を飲んでいかれた。
いつもは、遠くからこられる人が多いけど、めずらしく「地元の人に
愛される店」みたいな感じになった。
少しこの街にとけこんできた?のかも?

アイスコーヒーが好評。
ダッチではないけど、最高のモカマタリを毎朝焙煎している。

いい天気

2007-06-16 06:54:57 | Weblog
桜のころに寒くなることを「花冷え」というけど、
梅雨入りして、ピーカンな今日のような天気は
なんというのだろう?「ツユカン?」
あまり関係ないけど、アウトドアないとなみを「アオカン」って
いうのも、不思議な言い回しだ。朝からなんんだけど・・・

昨日の「ベリーダンス」は、すごく艶冶な「ミホリン」の踊りと、
こうえい君の「ジャンベ」のコラボがよかった。
ミホリンは、元社員で、PCの達人だし、
今でもぼくのHPの作成を手伝ってくれている人。
普段はすごくおとなしい性格だけど、ベリーダンスの時には
「ランナーズハイ」状態で、男を「目で殺す」みたいな色香が
でてくる。
「女」の神秘性にあらためてびっくりさせられた。

こないだ一歳になり、「もちふみ」の儀式で筆を持った海斗君も
、興奮しながら見ていた。今日もういちどやったら、筆ではなく、
何か違うものを持ったかも?

芸術の梅雨?

2007-06-15 06:24:05 | Weblog
昨日は定休日。
お店に必要なものを買出しにカッパ橋まで歩いていく。
途中、「ギャラリー ア・ビアント」によって、紫陽花の絵の展覧会
を見た。
20日から始まる小畑延子さん書の個展のハガキが、衝撃だった。
手が不自由な作家さんで自叙伝「手はいつはえてくるの」の出版記念の
個展らしい。
はからずも、19日から天真庵で「書道教室」が始まる。
五体満足な人間が、字がまともに書けない、なんてグチってられない。

今日は「ベリーダンスを見ながら蕎麦会」(7時から・・8時ライブ会費は蕎麦会・飲み代込みこみでひとり3000円)


不思議な場所

2007-06-14 07:24:04 | Weblog
昨日は「不思議な場所ですね」・・・
といいながら不思議な女性が入ってきた。
まるで地球人でも、この世の人でもないような「凛然」
とした女性。
そしてこの類の人が、いつもそうするように、一番おくの
二人がけのテーブルに座って、まるで茶会の正客のような
みごとな所作で、「ほぼブラジル」を飲んでいかれた。

帰り際に、手書きの素敵な名刺と、彼女がライフワークにしている
「日本の伝統文化の流れ」を自作のイラストで表現されたパンフを
いただいた。国立の美術館の「日本文化のコンシェルジュ」。

自分たちの生まれた国でありながら、日本の伝統文化の流れを知らない
人が多い。
これから国境もなく、いろいろいろな国の人とふれあっていく場合、
自分の国のことを誇りにして、交流できる人がほんものの「国際人」
だと思う。

午前中、この不思議な席に、おなかの大きな女性とご主人がこられた。
少し汗をかきながら、冷たい「アイスミルクコーヒー」を飲んで
おられた。「いつが予定日なんですか」と聞くと、ニッコリと笑われ
「今日です」、と答えられた。
「自然に陣痛がくるように、二人が生まれたこの町を散歩しているんです」
ということだった。畳の部屋で、自然に産むという決断をしたらしい。

この街に庵を結んで2ヶ月たらずだけど、毎日ふしぎな出会いをいただいている。
今日は定休日。そろそろ活動しないと、一週間で一番タイトな木曜日。

明日の夕方(8時ころ)には、「ベリーダンス」をやります。
すごく美人な「みほちゃん」が、天真庵で初舞台。


冷蔵庫

2007-06-13 07:34:34 | Weblog
今日は「冷蔵庫」がくる。蕎麦粉は、15度を超えるとまずいので、しかたなく買うことにした。ハートレンドの出る量も多くなってきたので、いいタイミングだ。

昨日の「関西のおねえ」と呼んでいる友達のKから電話。「今新宿なんやけど、どないしていったらいいん。タクシーでいけるか?」・・・
「半蔵門できいな」と答えた。3時間後に、なんとか到着した。
「なんかナイジェリアみたいなとこやね」というのが、彼女の「押上感」。
おもろい感性だ。出石(いずし)という不思議な町でとれた不思議な女性。

お天等さんのいるうちから、酒を飲みながら、いつものように、男と女の
よもやま話をしながら、不思議な時間が経過していった。
そして「ここから押上駅までタクシーでいったら、おこられるか?」
といいながら、十間橋(じっけんばし)通りにでて、タクシーを探して
いた。
「わざわざ、遠くからきてくれる友」の背中に「感謝」。

でも、ほんま、変った友達が多い。彼女はその最高峰にいる。
さしずめ「キリマンジャロの女」



蚊取り線香

2007-06-12 06:01:41 | Weblog
少し蚊がでてきたので、蚊取り線香を炊いた。ら、うけた。
少し細めのもので、お香が少し入っている。
「効くのかいな?」と思うくらい、いい感じの香りがする。
やもりがいたり、蚊がいたり、「長屋で共生」してる感じが
していい。

昨夜は、若い女性たち4人が「長屋の夜話膳」にきた。
うち二人は、鹿児島と山形出身。
たまたま、蕎麦が「鹿児島」で、お酒が山形の「上喜元」
だったので、「身土不二」みたいで、よかった。
「そばがき」が初体験で、お酒がグビグビすすんで、
「少し大人になった気分」?で、ご満悦だった。

今日は「英語で蕎麦会」。この会も女性が中心になってきた。
「がんばれオヤジ!鬼の英語・大特訓!」でもやろうかしらん?

雨の日と月曜日は

2007-06-11 06:29:42 | Weblog
「雨の日と月曜日は」

カーペンターズのこの曲が大好きだし、雨の日が好きだ。
まだまだ、お店は雨が降るとお客さんが少ない。
ので、そんな日は朝からパブロ・カザルスなんかを聴きながら、
本を読んだり、器をさわったり、しながら過ごしている。

でも同じように雨の日が好きなお客さんが、少しずつ増えているようにも思う。

昨日は石油会社の社長だったNさん軍団が、「長屋の夜話膳」を楽しまれた。
ぼくの蕎麦は、「味楽会」で食べてもらったことがあるけど、カウンター越しは
初体験。お酒や、蕎麦、歌舞伎、美術品などにも造詣が深く、とても「場」を楽しませてくれる先輩。

いい友達をもつためには、まず自分がいい友達になる、。
そんな人生のコツを、だまって教えてくれる人だ。