長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

三丁目の夕日

2008-10-09 08:50:38 | Weblog
ついにこの絵がやってきた。
空は「三丁目の夕日」みたいな、少し寂しげな夕焼け色。
ポストカードも出来上がってきた。雨の日なんかに、
「あの人はいったいどうしているんだろう」と思う「あの人」に
「君のことを思い出しながら、この店でホボブラジルを飲んでいます」
みたいなことを書いておくると、よさそうな感じ?
(TPOが大事なので、マネはしないように!)

一階のピアノの横に飾っていた南條先生の「寒山拾得(かんざんじゅっとく)」
の絵をはずして、鈴木さんの個展で一番大きなサイズの絵をかけた。イタリアのトスカーナのサンジミニアートの広場の写真。ピアノの上には、大道芸人たちが、バイオリンを弾いている絵を飾った。
鈴木さんと珈琲を飲みながら、イタリアの話やバイオリンの話をしていると、
バイオリン奏者の江口さんが、イタリア製のバイオリンをぶらさげてやってきた。

明日10日の19時半から江口さんと、ピアノのあきよちゃんが、「秋の夜長コンサート」をやってくれる。11日もピアノの平井さんが交代でやってくれる。
蕎麦会付、ワインなどドリンク一品付で4000円ポッキリ。(のん兵衛はポッキリではおわらない)もう少し席があるので希望の方は、ご一報ください。

経済も政治も世界中が混沌としてきた。こんな時は、あまりあわてたり、バタバタ
しないことだ。経済も政治も「自然の一部」で、みな「生かされている」という
謙虚な気持ちになれば、もう少し落ち着いてくる。
秋は、音楽とか芸術にふれながら、「こころに貯金」をしていく季節。
そして最高な芸術は「人間」やと思う。そして混沌とした時に大事なことは、
お金とか家とか財産ではなく「友だち」だと思う。
「いい友だちがほしい」と思ったら「まず自分がいい友だちになる」ように
努力することだと思う。芸術にふれる、のも、その一部ではなかろうか。



この天真庵の絵がやってくる

2008-10-08 07:08:18 | Weblog
金曜日から始まる鈴木和香菜さんの個展。
今日は搬入。あいにくの雨だけど、この絵(彼女のブログから途中経過のスケッチ
を拝借)が完成してやってくる。なんともいえない風合いだ。
写真もいいけど、絵というのは、書きての情感がよりでていて、書きての顔までが
見えるようなところがいい。それにこんな大量生産な時代に、世界にひとつ、唯一無二というのが素晴らしい。今日この絵に会えると思うと、ウキウキしてしまう。

昨日は蕎麦がはやくに売り切れてしまった。夕方から「ねんどの会」だったので、
少しあわてた。でも、千葉産の極上の新米と、友だちが青森からおくってくれた
極上のまいたけがあったので、「まいたけご飯」を蕎麦の変りに出した。
文化鍋を使ってやったら、うまくできた。ここは「文花一丁目」。

芸術の秋

2008-10-07 06:59:45 | Weblog
昨日は「順受の会」だった。
毎月月末なんだけど、変則的に月はじめ。
今月末にもう一回ということになったけど、今月から
催ものが多くて断念。また来月初めになった。

今週の金曜日から「鈴木和香菜 旅 スケッッチ展」(19日まで。16日は休み)が始まる。
天真庵の写真を撮る人は多いけど、彼女は暑い夏に、汗を
書きながら前の路地で天真庵の絵を書いていた。
できあがった絵は、実物とおなじように、古色蒼然としていて、
いがんでる(京都弁?)感じも、なかなか風合いがあっていい。
明日その絵がやってくる。

10日、11日の夕方は「秋の夜長のコンサート」
詳しくは、「長屋茶房・天真庵」の公式サイトの「今月の情報」
を見てください。

25日からは京都の野村さんたちの「染めもん展」。
もう5回目?

今流行りの儒学バー

2008-10-06 07:02:49 | Weblog
今日は、「順受の会」。
ホワイトボードに手書きで書いているので、よく
「このジュンアイの会って何ですか?」と質問される。
ある意味、うちは「出会い喫茶?」みたいに、縁のある人
たちが、出会ってしまうとこはあるけど・・

「順受の会」はわかりやすくいうと、「寺小屋で論語を学んだみたいに、
東洋の哲学を学んでみよう」みたいなこと。
今年は前半が大塩平八郎をやり、今は「大学」を学んでいる。
19時から、一時間勉強。あとは蕎麦会。会費3000円也。

明日は好評の「ねんどの会」
すごくはまるみたい。土をこねて、ものをつくる、
というのは、縄文人みたいで、理屈を超えて楽しいものだ。
19時から。終わったら蕎麦会。会費は材料費・蕎麦会含めて
3500円ポッキリ。

人は「はやくもおそくもなく、ちょうどいいタイミングで、
必要な人(もの)と出会うようになっている」ような気がする。

秘密兵器登場?

2008-10-05 07:31:04 | Weblog
こないだの木曜日に、煎茶にいく前に「青山ブックセンター」に
いったたら、「東京カフェ時間」と「東京生活」と「セレクロギャラリー」
が同じ一角に並んでいた。
それぞれ「カフェ」と「蕎麦屋」と「ギャラリー」として天真庵が紹介されている。
今月からは週末はほとんど「ライブハウス」と化す。
「ここなにやさん?」とよく聞かれるゆえんがわかる?

昨日はひさびさにカフェみたい、お客さまの9割が女性で8割が、チーズケーキとか「ほぼブラジル」なんかを所望された。
大きな声ではいえないけど、週末から北海道の新そばを少しブレンドしていて、
そばが一段とおいしくなった。し、酒も美味い季節。
今日の夕方は遠くから、無類の「酒好き蕎麦好き人間」がやってくる。

「長屋茶房・天真庵」の公式サイトの「今月の情報」には、ライブの
詳しい情報がのっております!


千日回峰行の僧が天真庵にやってきた?

2008-10-04 06:42:47 | Weblog
夕方ワカが天真庵にきた。
食道ガンの手術をして、退院してやっと7日。
散歩とおかゆなどやわらかい食事をゆっくり食べる
のが、リハビリの中心。

そば豆腐(蕎麦粉・くず・豆乳でつくる)
そばポタージュ(蕎麦湯・たまねぎ・塩コショウ・コンソメ)
トマトジュース(とまとまるごとジュース)
そばがき(そば粉を水でとかし、しゃもじで息をとめてかきあげる)
黒豆のたいたん(黒豆を煮て、それをくだく)

このメニューを一時間くらいかけて食べた。食べることも修行だ。
仏教の聖地、比叡山には千日回峰行というこの世でもっとも激しい
修行がある。まさに生死の間の中で、何年もかけて苦行し、生きている
間に仏になるような修行だ。その中でも「堂入り」は最も苦しい行で、
9日間、明王堂にこもり、断食、断水、不眠、不臥で人間の3欲を断つ。
テレビで見たことがあるけど、堂に入る前に、仲間の僧と、この世で最後
になるやもしれない食をとる儀式がある。
その時に供される料理に「そばがき」が入っているらしい。

食道ガンというのは、ひごろはお世話になっているという存在感のない食道を
切り、胃とつなぐ手術をするので、退院後は、咀嚼をする力、水などを嚥下をする苦労や、背筋をピンとすること、横臥する姿勢、寝返りの苦労・・・・
まさに「千日回峰行」みたいなものだ。

日ごろ「あたりまえ」にしていることが、「あたりまえでない」ことを痛感することが多いらしい。
あたりまえなことが、じつは稀有である、つまりありがたい、ということに
きずいて、人は「ありがたい」と感謝の念をもつみたい。
「ごちそうさま」といって、ゆっくり扉をあけて帰る後姿に思わず
「合掌」をした。感謝。

同じく9月にガンの手術をした元気も元気に回復している。
動物の回復力はすごい。病気というのも教えられること多し。






これが蕎麦の花

2008-10-03 07:22:14 | Weblog
昨日、千葉の蕎麦や「みなもと」にいってきた。
駐車場のところにいったら、一面蕎麦の花が咲いていた。
ちょうどどこかのテレビ局も撮影にきていた。
お店に入る前に写真をとったら、お店が満席になっていた。
この写真はお店に入って、中から撮影したもの。
こんな風景をみながら蕎麦を食べるのは、「借景」の
ような風流さもあるけど、「大地のめぐみ」に感謝したく
なる、そんな気持ちになる。

これで4反。一反で300kの収穫予定。
11月の中には、この新そばが天真庵でもたべられる予定。

やまんごた

2008-10-02 09:02:03 | Weblog
問題が「やまんごたある」(山のようにいっぱいある)・・・
そんな意味。確か熊本弁ではなかろうかしらん。

今日は休み。朝からやることが「やまんごたある」ので、
早起きして、ひとつづつやっている。

10日から、「鈴木さん」の絵の個展があるので、昨日
二階に並べてある器を整理したら、一年前に改装したまんま
の姿になって気持ちよかった。ら、開店と同時にご婦人が
蕎麦を食べにこられた。その鈴木さんの母上。
南條先生の「寒山拾得」の絵を熱心に見られている。
聞いてみたら、彼女も南條先生と同じ愛媛の出身だった。
うちの母も宇和島生まれだけど、なんとなく愛媛の人は
「みかん」のようにほんわかしている人が多い。

そのガランとなった場所で、昨日はひさしぶりに「かっぽれ」
を踊った。

今日はこれからお店にいって、少し仕込みをした後、酒々井の「そば源」さんに
いって蕎麦の白い花を見ながら蕎麦を食べる予定。
それから表参道に煎茶のお稽古。
11月には天真庵でお茶会をやる予定。いろいろな準備がまた「やまんごたある」
のだ。

かっぽれ

2008-10-01 07:16:48 | Weblog
梅雨のように毎日雨がふっている。

テレビをつけると、毎日のように大きな会社が倒産したり、
新しい殺人事件がおきていたり、不祥事や、問題が山積していたり、
ほんとうに「大変な時代」がやってきたみたい。

こうゆうときは、大きな渦に飲み込まれないように、ゆっくり呼吸をして、
いつもと違った駅でおりたり、いつもと違う道を歩いたり、ときには
横丁を寄り道して、そこにただづむ猫みたいに、大きく欠伸をしたり、
ときにはお昼ねや、昼酒を飲んだり、仕事がおわったら、いつもと
違う店にいったり、休みには、初めての土地をたずねたり・・・
そんなことをするといいと思う。

白玉の歯にしみとおる秋の夜の 酒は静かに飲むべかりけり

ほんとうにお酒がおいしい季節。いろいろなあると、お酒の中にも
いろいろなものがとけて、なおおいしくなる。

昨日はぬる燗の「旭若松」を飲んだ。こんなお酒に出会えるのがうれしい。
今日は「かっぽれ」。甘茶は飲まないけど、いい日になりそう。