長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

秋晴れ

2009-10-19 06:25:24 | Weblog
行楽のシーズン。昨日はとっても気持ちのいい天気で、
行楽日和というか、自然とたわむれたいような天気だった。
界隈も、目白とかシジュウカラなんかが朝から元気に遊んでいたし、
ぶらり散歩の人たちも多かった。
「散歩の達人」シリーズを見てくる人が多いけど、散歩の達人が
売れるというのは、散歩がブームなんだろう。

人のいく裏に道あり 花の山

みんながいくから、みたいに金魚のふんみたいな生方していると、
花にはあえない。
雑誌にのっていたから、その店にいく、という人たちが
集まる店は、その店の食事を食べている、というよりも、
まるで「雑誌を食べている」みたいな感じがすることがある。

自分の足で歩く、自分の舌で感じる、自分の腹をきる(おごってもらったり、経費でたべない)というのが肝心だと思う。

今日は「ねんどの会」
先生のまいかさんが先日、ねんどで元気をつくってきてくれた。

明日は「書の会」。貞本先生が颯爽とやってくる日。
元気がいった日に、彼の足の裏を写真にとって、貞本さんが、
それをトレースしてくれた。それを今、デザインして、新しい
暖簾を作成中。今月末には、できあがる予定。
「ものつくり」をする人、それに集まってくる人たちの
横型のネットワークが、確実に優美にゆっくりとひろがってきた。感謝。

秋眠曙をおぼえず

2009-10-18 06:24:58 | Weblog
春眠曙をおぼえず、というけど、秋も「眠い」。
昨日は雨にもかかわらず、かなり混雑したので、
水分の補給がおぼつかず、終わった後に、ビールを
ぐぶぐび飲んだ。その後に読んだ本が、あまりおもしろくなく、
ひさしぶりにテレビのスイッチをいれたら、あまりにくだらない
番組が多く、そのまま眠ってしまった。そんな夜は眠りが深く、
朝起きてもボーとしている。

昨日は、ワカの弟君が始めて天真庵に遊びにこられた。
ぼくと同じ昭和31年に、熊本は人吉で産声をあげた。
太っていたころのワカよりも、もうちょっとふっくらしているが、
やはりワカの弟だ。座ろうとするイスの場所もいっしょ(カウンターの一番左端)
。兄といっしょで、今は禁酒中なので、蕎麦とコーヒーを飲んでいかれた。
駐車場にいき、少しおくれてきたワカと、四方山話をしながら、楽しそうな
蕎麦会。
ワカが最近のどの具合がよくなくて、蕎麦もよく咀嚼しないと嚥下が
ままならないらしい。煎茶仲間で大分出身の人が、「かぼすを絞って、
ハチミツをいれ、それにしょうが汁をしぼって毎朝飲むといい」
と教えてくれたので、それを伝授した。きっと今日からまた元気に
なんでもおいしく食べれるようになるにちがいない。

経済的に食べれなくなっている人が多い今日このごろだけど、食べ物が
すんなりのどを通ってくれる、そんな当たり前のことを、感謝できるのは、
当たり前のことが、当たり前にならなくなった時だ。
今日も眠いけど、朝起きることができて、つまり今日も生かされていて、
普通にごはんが食べれて、居場所(仕事場)があって、終わったらいっぱい
飲めて、寝る場所があって・・・そんな当たり前なことが、いっぱい
あることは、やはり幸せなことだ。
感謝

のんちゃんのりべん

2009-10-17 06:22:59 | Weblog
そんな映画ができたらしい。近所の「きらきら橘商店街」
が舞台になったとか。最近よくテレビや雑誌などで紹介されている。
ぼくは、頭にくることがあって、ほとんどいかないけど、東京では
めずらしく、作為のないレトロ風の風がつかない、昭和がそのまま
残っているとこ。
そのきらきら商店街を抜けて、明治通りに面した場所に「わぶ庵」
というのがある。喫茶店かカラオケスナックだった場所を、
うちを改装してくれた連中が、改装して、近々「かふぇ」が
できあがる予定だ。これまでも「三味線ライブ」などを、やってきたけど、
多士済々な芸術家や、もどきがあまた集まる不思議な場所なので、
はやく完成させてもらいたい、と思う。
その4・5件手前の並びに、若い人がケーキやを作ることになった。
いろいろ、おもしろいことが始まってきた。

昨日は、新あずま通りで「バー」を来年1月にオープン予定の君が、
相棒のブラジル人をつれて、コーヒーを飲みにきた。ふたりで、
古いビルの1階をリノベーション中だ。3年前の今ごろから、始めた
天真庵の改装物語を思い出してなつかしくなった。
このふたりは機用で、ふたりで5カ国語がしゃべれる。
新しいタワーができて、世界中の人がきても、全天候型の
国際的なバーになりそうだ。

そろそろ、本命の三上君の「古本屋かふぇ」も、動きはじめない
といけない。どうも彼は天才肌か、芸術家肌なのか、破滅肌なのか、
簡単に動かないけど、動き始めたら、すごいことをやるので、じっくりと
腕前拝見を楽しみたい。

いいほうに街が変化していくことばかりではないけど、
賛否両論みたいに、毎日いろいろなことがおきてきた。
それもまたけっこうだ。こちらは相変わらず、毎日、コーヒーを焙煎して、
蕎麦をもくもくと打っている。そろそろ新そばの季節がくる。そして
また年越し蕎麦の季節がやてくる。

元気が旅立ってはやくも一ヶ月。

2009-10-16 06:23:43 | Weblog
今日でちょうど一ヶ月になる。月命日という日にあたる。
はやいものだ。月に一度のペースでこられる常連さん(うちでは、
年に一度のお客さんも常連さん)が、元気がいないことを知って
びっくりすることが、まだ続いている。

昨日は、銀座に映画を見にいった後、れんが亭でチキンカツを食べながら
クラシックなサッポロラガーを飲む。昼休みが終わるころの時間帯だけど、
満席ですこし待った。このレベルの老舗になると、あまり不況とは、
関係ないのか?と思うくらい繁盛している。

その後は、青山にいって煎茶のお稽古。元気のことがあって、喪中だったので
一ヶ月ぶりだ。11月3日に、広尾のお寺でお茶会があるので、みんな気合が
はいってきた。はやく、名前をきめなくてはいけないけど、まだきまって
いない。先輩たちは天真庵の真をとって「南真」がいいのではないか、というのだが
、もうすこし考えてみよう。

今日は「スケッチの会」
あなろぐの記憶を残すのには、スケッチがいい。



三丁目のバー

2009-10-15 07:54:17 | Weblog
昨日のお昼に明るい青年がきた。
明るい夢をもっている目をしている。
「来年1月に近くにバーを開店させる予定で、自分で
改装しています」とのこと。また楽しみがひとつふえた。

東京スカイツリーも、筍みたいに、毎日にょきにょきと
伸びてきて、「ここからも、こう見える」みたいに、
存在感をましてきた。
世のなかは不景気だけど、界隈は、少しずつ、かわってきた。
建築というのは、どうやっても、街の景観をこわすものだし、
エコだ低エネルギーだ、といったところで、環境とは
対岸にあるものだと思う。
マンションも需要と供給のバランスからいったら、もうそろそろ
限界のような気がする。この界隈を散策していると、まだまだ
人が住めたり、改装するとお店になりそうな物件があまたある。

来年あたりは、もっともっと世のなかが混沌としてくるけど、
新しい生活をし、新しい友だちを見つけ、新しい未来を創造して
いきたい人は、ぜひこの界隈を散策してもらいたいと思う。
時代が大きく変化する時は、今回の政変みたいに、自分も
大きく変わっていかないと、流されてしまう。

毎日歩く道を変えてみる。毎日いく会社を変えてみる。
毎日飲んでる店を変えてみる。毎日変える家を変えてみる・・・
いろいろ変えてみる。

三丁目かふぇ

2009-10-14 06:29:45 | Weblog
天真庵のリノベーションをやってくれた中西君が
遊びにきた。もとい、仕事にきた。
ベランダの屋根を、つくってもらおうと依頼。
彼は、今近くにカフェをつくろうと計画中だ。
天気のいい春や、秋は、ベランダでコーヒーを
飲むと、すごく開放された気分になる。
そんな打合せをしていると、アイスランド人で
京都と動物が大好きな青年が、ベランダでコーヒー
を飲んだ。
上野動物園で、ねこ科の動物のお世話をしているらしい。

ライオンやトラには、「にこっと」したらいけないらしい。
日本人は、外国にいっても、すぐに誰しらず、ニコっと
してしまう習性がある民族だけど、トラやライオンに
ニコッとすると、相手は、「牙をむいた」と思って
攻撃モードになるそうだ。
「なるほど」「ふむふむ」と、彼のたどたどしい日本語の動物園話に
夢中になった。

夕方、獣医さんの娘がカウンターに座った。「上喜元」を所望したので
、酒肴に「いかの黒墨とからめたもの」を出した。ら、お歯黒になった。
昔から日本には、「オオトラ」がいたけれど、歯を黒くすることによって、
彼らからの攻撃を避けたのだろうか?
古人たちの叡智はすごい。21世紀はやはり「あなぐろ」いや「あなろぐ
」な時代だと思う。秋から来年にかけて、世の中はお歯黒よりも
真っ黒になるかもしれないけど、智恵を使って、生き抜いていきたいものだ。

ジャズマンは焼酎好き?

2009-10-13 07:05:18 | Weblog
「三丁目のジャズ祭り」が無事終わった。
千秋楽は、kazuko baba のピアノ、ベースがゴンこと
水橋孝さん。ジョージ川口さんと、バンドをやっていた、
日本のジャズ界においては、草分け的な人だ。
5時ころ、アラーキのようないでたちの、水橋さん
が颯爽とやってきた。道に迷って、十間橋通りを
うろうろしていたみたいだが、すれちがう界隈の人には、
不思議な異邦人か宇宙人みたいに、見えたのではないかと思う。
重たいベースをおいて、黙って近くの「あらいや」さんに
いき、芋焼酎を買ってきて、「氷くれる」ということになり、
さっそく、そば前?じゃずそば前?を始めた。

終始なごやかなムードで、スタンダードのジャズを堪能した。
3日続けて、秋の夜をジャズのライブをやってみたけど、
それぞれのミュージシャンに、それぞれの個性があり、それが調和
しながら、不思議な世界を醸し出していた。

今日は「英語でそば会」
明日は「ダメから始める中国語」

自分磨きの秋。
蒔いた種が、実る秋。また種をまく秋。
あきずに、続けられるもの、自分探しの秋。




天の岩戸の前でストリップ

2009-10-12 06:56:12 | Weblog
ギターのもにじん、ハーモニカのまつもにかさん
のユニットが、「もにじん」。天真庵では何度もライブ
をやってくれた。7月の「隅田川花火大会」の日には、
昨年、今年ともライブをやってくれた。
今回は、このふたりにパーカッションの仙道さおりさんを
ぷらすした「音あそび」で、ボサノバや、彼らのオリジナルを
演奏してくれた。アマテラスさんが、天の岩戸に閉じこもった
ときに、神々が集まって、にぎやかに音楽をやったり、ストリップ
みたいなことをやって、アマテラスさんが、「何をやっているんだろう」
と好奇心をあおり、彼女が岩戸を開いた、みたいな神話がある。
きっと、そのときは、こんな音楽ではなかったろうか?と、ふと
さおりちゃんの、力強い音を奏でる、涼やかでけっこう無表情な
顔を見て、そう思った。
「天に召された元気君に捧げる」といって、やってくれた「天の川」
という曲は、心にしみた。

今日は、「三丁目のジャズ祭り」の千秋楽。
お店は、茶事のために、休業。
ライブの予約をうけた方のみの営業で、18時開場、18時半開演。
kazuko babaさんのピアノ、水橋孝 さんのベース。



じゃずそば

2009-10-11 06:57:53 | Weblog
「三丁目のジャズ祭り」が始まった。

最初に軽い酒肴で、お酒を飲む。ほろ酔い気分で、ジャズを聴きながら
ミュージシャンもお客さんも、一体になって、体がほぐれてくる。
インターバルに、そば雑炊を食べる。そば米、もち麦をベースにして、
雑炊をつくる。銀座の居酒屋で、昔であった酒肴で、酒徒たちが、酒を飲みながら
食べている光景が印象的だった。とても体にいい酒のおかずごはん。
二回目のステージが終わり、アンコールの後は、ざるそば。
もうみんなジャズに酔いしれているので、さしずめ「じゃずそば」だ。
最後に「ほぼぶらじる」。

昨日は荒武さんのピアノが、ますますさえ渡った。
彼は宮崎出身だけど、ベースの吉木さんも佐賀出身で
九州人同士の土の根粒が、響きあう、といった感じの
いいジャズだった。歌姫の国貞さんは山口出身。
ライブが終わって、カウンターで飲んでいると、
また気分が高揚し、またピアノをひきながら
「アメージング グレース」を歌った。
彼女の前世は、その歌ができた、黒人をのせた
「奴隷船」の中にいたのではないか?と思うほど
黒人の魂みたいなものを彷彿させるものがある。

今日は「音遊び」が登場。
じゃずそば、というより「さんばそば」の日。
お店は4時まで、ライブは6時開場、6時半開演。
明日は、お店はお休み。ライブが6時開場、6時半開演。

昭和20年生まれの建物も昭和35年生まれのピアノも
やっと「筍」を迎えたみたいに調子がでてきた。ここで
演奏する昭和生まれのミュージシャンも、それと波動を
あわせる昭和生まれのお客さんたちも、みんな「筍」
を迎えたみたいに、渾然一体になった感じのライブが
できて、ほんとうに筆舌を超えた次元を旅しているような
幸せ感につつまれている。

三丁目のジャズ祭り

2009-10-10 06:12:38 | Weblog
今日から、3日連続で「三丁目のジャズ祭り」が始まる。
今日は、天真庵がライブハウスみたいになったきっかけに
なった荒武君が登場する。宮崎生まれのピアニストで、
日本の若手のジャズピアニストの中では、注目株。
明日は「音遊び」。たぶん、天真庵で一番多くやってくれた
もにじんさんたちに、女性のパーカッションがプラスされて
最強のユニットになる。
最終日は、ニューヨークで長く活躍したkazuko babaのピアノ。
彼女ももう天真庵では、4度目のライブになる。

おかげさまでもうすでに満席になった。18時開場、18時半開演。

今日と明日は、普通の営業は「12時から16時」
12日は、朝から茶事があるので、お店はお休み。

このお祭りにあわせて、「わぶ庵」と、三上君の「古本屋カフェ」
で同時に、ジャズのイベントをする予定だったが、ふたつのお店の
内装が完成しなかったので、延期になった。来年の秋には、完成する予定。