初ちゃんの「ボチボチ生きようぜ!」

毎日の生活で出会った事をボツボツ綴っていきます。

実録・連合赤軍事件

2008-06-08 | 未分類

以前、連合赤軍事件の映画「突入せよ」の映画を見たが、これは、当時総指揮をとった佐々淳行さんの原作で作られた映画で、「浅間山荘」での攻防が中心で、当時朝から晩までテレビ放映されていた内容とほぼ同じだった。


今回は連合赤軍誕生から当時の世界情勢も盛り込まれていて、兵士として連合赤軍事件に関わった側からの話が中心で、より、事件の核心に迫っていた。


しかし、10数名の同士へのリンチ殺人やパレスチナを中心に活動し、ハーグ事件や空港乱射事件についての総括ともいえる内容は殆んど無かった。


軍隊は右派も左派も無い。リンチは戦争中の軍隊に通じるものがあり、思想性も何も無く、少数集団の中「共産化していない」と言う理由だけで自己批判させられ「総括」と言う名の下にリンチ、処刑されていく。


中には妊娠していた女性もいて、まさに狂気の沙汰とも言うべき現場だった。


これらは本やテレビで何度も繰り返し報道され、同世代の人は殆んどご存知だろう。


今回の映画は当事者の意見も聞きながら当事者の側からの取材だと言う事でほぼ忠実に再現されたのだと思うが、当事者達の内なる声は殆んど聞こえてこなかった。


映画の最後に3兄弟で参加し、二人の兄を亡くした「加藤君」が言った言葉「俺達に勇気が無かった」と、幹部に迫った、これなのかなあと思った。


私の職場にも同じような過激派のセクトに入って行くものや過激派のメンバーに給料を没収されている者、脅され、追われて職場を辞めていくものもいた。


だが、この「浅間山荘事件」で「リンチ殺人」が明らかになってからは急速に学生運動は下火になっていった。


これが「教訓」になったのかその後は学生と言うと「ノンポリ学生」と言う名のように政治にも全く興味が無い若者が増え、政党政治も停滞してしまった。


職場には「うつ病」が増え、「明日はわが身か」と、不安を抱く人ばかり。


少し、勇気を持って政治にも興味を持たなくてはいけない時代ではないだろうか。