前回の手作業によるコラージュ作品を
複写してデーター化することからスタート。
その後
パソコン上で再度、コラージュをおこないます。
TIPA写真塾では体を動かす作業が多いですが
今回はモニターをじっと見続けるデスクワークです。
MACとWINが入り混じった環境に
パソコンでの作業を紹介する私は
しばしば手が硬直・・・。
ちなみに私はWINユーザーです。
このカリキュラムは出力方法を
研究することを主旨としています。
通常の出力法ではないので
その効果が表れやすい画像作りがポイントです。
しかし
出力研究が主旨ではあるものの
・
・
・
実は
思考と実践を交互に繰り返す中で
制作を進める体験が本当の目的です。
*
作業に集中するあまり
出力紙の裏表を間違えてしまうこともありました。
しかし
裏だからといって、それは失敗ではなく
質感が異なる画面として、大切な成果物です。
*
本番プリントの出力時には
高画質を求めて
双方向印刷をオフにして印刷。
すると
出力スピードがあまりに遅く
ワクワクしながらも待ってられない状態・・・。
まだ?
・
・
・
重ね刷りを繰り返し、出力を終えた時には
達成感を味わう事ができます。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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2回にわたってフォトコラージュに取り組みます。
初日は手作業で、2日目はパソコン上でおこないます。
***
まずは
前回の手作りカメラでの撮影課題の発表から。
などなど・・・
ゴールデンウィークを挟む期間の宿題だったため
旅行先で撮影された方もおられました。
番外編として
驚いた取り組みがありました。
↓
パソコンのモニターに感光紙を接着して露光した画像です。
想定外の露光方法に驚きました。
***
本日の取り組み
“フォトコラージュ”を紹介します。
コラージュについてのレクチャーと参考作品を見た後
実作業に着手。
まずは
持ち寄った雑誌を解体することから。
次に各自の表現世界に適する素材を集め
集めた素材を
コピー機を使用して加工するなど
貼り込み素材の準備を進めます。
一方、次回のパソコン上でのコラージュ用に
素材のデータ化も同時進行。
TIPAでおこなうコラージュはこの部分がポイントです。
今回は手作業でのコラージュ作品を完成させるところで終了。
*
次回は
このコラージュを元に
画像ソフトを利用して更にコラージュ。
デジタルデータに置き換え
その特性を活かした表現世界を構築します。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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TIPAオリジナル・カメラオブスクラを作成し
カメラの原理を学びました。
カメラオブスクラとは、ラテン語で「暗い部屋」という意味。
絵の下図を描くために使われた光学装置です。
虫メガネのレンズを利用し
プラモデルを組み立てる要領で作ります。
完成後は像を結ぶ様子を観察するために公園へ
虫メガネのレンズではありますが
はっきりと画像を認識できます。
投影板のカバーを閉じ
内部に印画紙を取り付けると
この装置はカメラとしても機能します。
(前回に使用した熱で現像する印画紙を用いました。)
↑
撮影風景です。撮影時間は15分。
そこに座らないで・・・という事態となったりしましたが
何とか皆さん、撮影できました。
次回までに、この装置を利用した撮影を宿題としました。
皆さん、何をどのように撮影してこられるのか
楽しみです!
実習後は
なぜ像を結ぶのかを解説。
そして
現在のカメラの形となるまでの変遷を
紹介して授業を終了しました。
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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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■ 表現研究講座1■
気持ちの良い天候の中
表現研究講座1は屋外での実習からスタートしました。
*
写真は英語で “photography”
“photography”の語源は「光が画像を作ること、光の図」です。
・・・ということで
本講座の初日は写真の語源を体験します。
光と影が織り成す像に注目すると
何気ないところで美しい構図を発見できます。
今回は光があたった部分は白く
影の部分は青くなる感光紙を用いて実習をおこないました。
この感光紙は熱を加えて現像します。
アイロンで熱をかけると
マジックショーを見るように
美しい青と白の画像が浮かび上がります。
*
皆さん、様々な手法で光を操り画像作りに専念されていましたが
私が最もおもしろい!と感じた手法はコチラ
↓
水を入れたビニール袋を置いた時にできる
底の図柄が美しい事に感動しました。
現像後はこのような図柄になりました。
*
ほんの数時間の実習でしたが
「光が画像を作ること」を体験いただけたと思います。
*
【番外編】
この日の実習は公園でおこなったため
付近で遊んでいた子供達が
私たちの取り組みに興味を示し
実習後半はこのような状態になりました。
現像作業も見たいとの希望があり
徳永写真美術研究所では
一時、子供が溢れる空間になりました。
光と影を操るこの技法
子供達の心も捉えたようでした。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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TIPA写真塾・春講座の最終日となりました。
この日は、全10回の講座を記憶に留めて頂くために
2つの取り組みをしました。
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一つ目は
最も時間をかけて制作したシルク作品のブックマット加工。
自らマットカッターを使ってウインドウを切り抜きました。
ブックマット加工をすると、
長期保存に適し、見栄えがします。
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二つ目は、記念写真を撮影。
普通に撮影するだけでは面白くありません。
皆さん、白色の服を着用して・・・
写真塾初日のスナップ写真をプロジェクターで投影。
投影された姿を自分の身体に重ねる構図として撮影しました。
最終日に欠席した人は事前に撮影した写真を合成させて完成。
完成した写真はコチラ
↓
講座の初日と最終日を1枚の写真に凝縮させた記念写真です。
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以上をもちまして
写真表現のひきだしを増やすことを目的とした
TIPA写真塾春講座は終了しました。
午前中は
前回のサイアノタイププリントの青の色味を
変化させる実験をおこないました。
上の写真のように調色によって、
黄土色、青緑色、赤褐色、紫、茶色・・・と、
変化させることができました。
サイアノタイプは鮮やかな青色が魅力ですが、
この微妙な色味も作品の内容によっては良いかもしれません。
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午後からは、2通りの転写技法を体験。
一つ目は一般的に“シンナープリント”と呼ばれる手法を紹介。
転写溶剤を原稿に染込ませて、スプーンやローラーなどで
原稿と支持体を圧着させて転写させます。
圧着のコツをつかむと手早く転写することができます。
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もう一つの転写技法は忍耐が必要。
メディウムをコピー原稿面に塗り、支持体に貼り付けます。
接着後、コピーのトナーだけを支持体に残し、
紙をゆっくりはがし落とします。
この手法の魅力は支持体の幅が広いこと。
木にも転写できたり、
曲面にも転写できます。
プラスティック素材にも転写できます!
心静かに根気強く作業を進めることがポイントです。
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これらの転写技法は特別な道具を必要としません。
写真技法の一つとして、
どこかで活用して頂ければと思います。
今日はいよいよ刷り作業です。
刷り方について、デモンストレーションを交えての解説後、
直ちに実作業に着手しました。
写真を色分解して作成した4版を重ねる作業となります。
版を刷り重ねるごとに元写真の図像が明確になっていく様子に感動します。
また、微妙なインクの付きぐあいにより
印象が随分違う仕上がりとなる事にも驚きました。
刷り作業の奥深さを実感!
4版を重ねる作業を終えた後は、Tシャツや布バック、エプロン、
ビニール傘など、様々な素材に刷る実験もおこないました。
今回から全2回のカリキュラムでシルクスクリーン体験をおこないます。
初日の午前中は版技法についての歴史、シルクスクリーン作品紹介など
清田先生の分かりやすくまとめられた講義がおこなわれました。
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午後からは製版作業。
事前に作成していた原稿を使って版を作ります。
細かい失敗を重ねながら版作製方法を学びました。
初心者にとっては少し高度な技術が必要ですが、
4版を使用してカラー作品を制作します。
C・M・Y・Kの4版を作製します。
時間内に作業も終わり、皆さん綺麗な版が仕上がりました。
次回はプリント作業です。
どのような作品が仕上がるのか楽しみです。
前回のコラージュ作品をもとに出力研究に取り組みました。
手順
1) コラージュ作品を複写してデータ化
2) コンピューター内でさらにコラージュをおこなう
3) 同一画面にプリントアウトを繰り返すポイント
合成画像として1回のプリントアウトで完成させるのではなく
何度もプリントアウトを重ねる方法で作成。
毎回の出力ごとに次の一手を考える。
透明水彩絵の具を重ねるような感覚で画像を重ねる。
一連の作業はアナログ的思考回路で進める事が重要。
***
前回に作成したコラージュを持ち寄り互いにアイディアを出し合い、
画像ソフトの扱いに慣れている人がヘルプしながら作業を進めました。
出力研究として実験結果を持ち帰る予定でしたが、
みなさん、実験以上のこだわりで作業を進め、
作品として成立するクオリティとなりました。
写真塾4日目、コラージュに取り組みました。
まず、持ち寄った雑誌を解体。この作業は想像以上に重労働です。
次に素材の選択。
“未来図”というテーマを設け、各自のイメージに合う素材を探します。
過去の情報を使って未来を表現するというトリッキーなテーマです。
今回、コピー機を講義室に持ち込み、
トレーシングペーパーやOHPフィルムにコピーして
透過する特製を活かした画面作りにも挑戦。
また、コピーのトナーを部分的に削ぎ落とすなど、
独自のマチエールを得ることもできました。
次回は完成したコラージュをデジタル画像として出力します。
普通に出力するのではなく、独創的出力法を試みます。