写真塾3日目。
これまでは屋外での実習でしたが、
今日からは室内でじっくりと作業に取り組む内容です。
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18世紀のベネチアで活躍した画家・カナレットは、
カメラオブスクラという風景を投影板に写す装置を用いて下図を描きました。
彼がその装置を用いて描く絵は確かに絵画ですが、
写真と見間違うほど非常に写真的な遠近感のある図像です。
カナレット参考サイト
http://www.salvastyle.com/menu_rococo/canaletto.html
今回、TIPA写真塾では写真誕生以前の手法で、
カナレットのように風景を記録することを体験。
・・・とは言っても、
カメラオブスクラを屋外に持ち出して描くことはせず、
前回の手作りカメラで撮影した図像を
絵画へと変換する作業に取り組みました。
まず、予め撮影した写真の中から、
絵画に変換することで魅力が増しそうな画像を選択。
トレーシングペーパーを使い図像をトレースします。
描く紙にトレースした線を写しとります。
青白のイメージを払拭して、自分の世界へ変換。
パステル・色鉛筆・クレパスなどの画材を使い
イメージを膨らませます。
2時間ほどかけて写真から絵画への変換作業に取り組みました。
今日も快晴。
午前中は前回に体験した“光と影を操る”ことの意味を考えるレクチャーをおこないました。
モホリ・ナジやマン・レイが取り組んだフォトグラムも含めて、写真は光と影の織り成す図像である事を再認識。
午後は虫眼鏡をカメラレンズに用いたTIPA特製手作りカメラを組み立てることから始めました。
感材は前回と同じく、熱で現像できる紙。
撮影時間は10分~15分。この微妙に長い時間をどう過ごすか、人それぞれでした。
皆さん、気持ちの良い気候をゆっくりと楽しまれたように思います。
<受講生の作品より>
公園の外灯をドラマティックに捉えました。
周囲には木々が風に揺らぐ形跡が写っています。
日常から逸脱した無音の世界のように見えます。
TIPA写真塾・春講座がスタートしました。初日ですが、さっそく実習に取り組みました。熱で現像する感光紙を用い、屋外で露光してアイロンで熱現像。得られる画像はポジ像です。この感光紙の特性を利用し、即興で光と影を操る体験をすることが目的です。露光作業は近くの公園で。この公園はTIPAの校庭として利用しています。満開の桜の木の下で気持ちよく実習ができました。
アイロンで熱をかけて現像しています。
感光紙に光があたった部分は白色、あたらなかった部分は青色に発色します。
<受講生の作品より>
桜の花をモチーフとし、背景には紙の凹凸でできる影を採りこんだ画像です。
今日の気候を記録した季節感漂う作品に仕上がりました。