徳永写真美術研究所からのお知らせ第二弾です。
今回は“非銀塩写真の可能性を探る”という主旨の講座
【表現研究講座1】についてご紹介します。
本講座は「写真表現とは何か」を考えることからはじめます。
既成の印画紙や出力紙にプリントする写真だけでなく
支持体の研究や版表現の展開も体験します。
物質的魅力を付加する研究を通して
写真メディアの存在について共に考えましょう。
写真表現のひきだしを増やすカリキュラムを用意しています。
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まず
そもそも「写真」とは何なのか?
英語で「Photography」
言葉の語源は「光が画像を作ること、光の図」
*photographはギリシャ語を起源とすることばで, photos(光)とgraphein(書く)から成り立ちます。
語源通りに実践してみようという切り口から
講座をスタートします。
具体的には、光があたると白くなり
熱で現像する感光紙を用いて「光の図」を描くことに取り組みます。
屋外で露光した感光紙をアイロンで熱現像。
感光紙を予めシワシワにし、その上に桜の花を置いた図です。
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虫メガネのレンズを用いてカメラを作ります。
このカメラの内部に前述の感光紙を設置して撮影。
手作りカメラながらも、像を捉えることができます。
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コラージュをおこないます。
既に完成された図版を解体して
自分の表現世界を再構築する体験です。
次に
手作業で完成させたコラージュをデータ化して
パソコン上で更にコラージュするという
二段階コラージュに取り組みます。
暗室作業で独自のプリント技法を研究するように
デジタル出力でも、様々な出力法を研究します。
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後半は
既成の支持体を使わない表現を試みます。
好みの紙に転写したり
プラスティックや木片、石など
様々な素材を支持体とし、転写に挑戦します。
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感光紙を作る事にも取り組みます。
サイアノタイプというプリント技法は
紙・布を支持体に魅力的な青の世界作り出すことができます。
太陽の光を利用して露光
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写真表現の延長として
写真を原稿にしたシルクスクリーン技法も体験します。
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本講座は
従来の写真技法に制約されず
独自の視点で
写真の魅力を発見することを目的としています。
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講座開催要項
2010年4月~7月
隔週日曜日13:00~17:00(放課後20:00まで制作可)
全8回 受講料54000円
「表現研究講座2」とまとめてのお申込みは受講料89000円(5000円割引)
定員:8名
会場:徳永写真美術研究所大阪市生野区鶴橋4-4-1
詳しい授業スケジュールについては
TIPA写真塾にてご確認下さい。
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なお、
表現研究講座1・2を修了された方には
引き続き作品制作を継続して頂けるよう
徳永写真美術研究所の設備を
ご利用頂ける体制にしております。
(使用規定に従い使用料が必要です。)
以上
表現研究講座1の概要でした。
ご興味を持たれた方は
i@tokunaga-photo.com
に
ご連絡下さい。
お待ちしております!
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徳永写真美術研究所
〒544-0031大阪市生野区鶴橋4-4-1
Phone 06-7504-6784
URL http://www.tokunaga-photo.com
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