今回から
本格的に暗室作業の基礎を学びます。
まずは
モノクロフィルム現像から。
最初の難関はフィルムのリール巻き。
しかし
TIPAではこの実習のために1ケ月前から
リール巻きの練習に励んでいるので大丈夫。
手こずることなく巻けました。
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その後
暗室に移動して薬品準備。
フィルム現像では
現像液
停止液
定着液
水洗促進液
水滴防止液
上記5種の薬液が必要です。
指定の希釈割合・液温で手早く準備。
そして
作業工程を記したテキストに従い
現像作業を進めました。
水洗までの一連の作業を終えた後は
フィルムの乾燥。
水滴防止液にフィルムを浸し
乾燥機に吊り下げる時
初めて
撮影した画像を一望できます。
ネガポジ反転された画像を
脳内で変換することで
撮影した時の記憶がよみがえります。
瞬時に撮影結果を確認できるデジタル写真にはない
時間差のなかで写真を解釈する楽しみがあります。
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実習後は
フィルムの保管についてや・・・
カメラ談議が延々と続きました。
次回から
フィルムに記録された世界をプリントしていきます。
記:徳永好恵
徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。