文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

印旛沼の水位をかっての自然状態へ戻す、と同時に大切なこと(4)

2005-10-03 23:45:02 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2004年12月24日 11:33[satochiba:0790] 印旛沼の水位をかっての自然状態へ戻す、と同時に大切なこと(4)
印旛沼は、本来大きな自然湖沼です。

「印旛沼の水位をかっての自然状態へ戻す」という提案は、今日明日と言うことではありません。目標は先の方だと、人々の合意形成が出来てから、時期的に考えられることで長期的な戦略と考えています
 水質再生には、本来の自然維持に携わってきた農家の方々の自発的な参加をも得て、かつ生態学的な見地と、治水面からのバランスを見ながらの取り組みが必須です。
 その面でのキーワードは、水位管理(3で述べました)と、農法(1)(2)の一部見直しによるものです。
さらに
(3)水位管理との関連性から、(6)の事項に注目しています。
 そして、コンピュータ管理により、印旛沼を生き物と見なして、絶えずコントロール出来るだけの諸設備の投入は考慮すべきだと、考えます。
 それは、排水機上のポンプの高度化(管理権は県側に)、堤防の見直し(素堀という条件で)、周辺での貯蓄出来る休耕田、溜池、一部は印旛沼に戻す等
上流域での溜池の強化、浸透マスの普及、等々、多岐にわたって、いろいろな方々の協働があって始めて可能となります。
 近未来の温暖化による自然災害、直下型地震による堤防決壊の可能性等は甘く考えられません。
 

印旛沼の水位をかっての自然状態へ戻すと同時に大切なこと(3)

2005-10-03 23:42:36 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2004年12月24日 10:00[satochiba:0788] 印旛沼の水位をかっての自然状態へ戻すと同時に大切なこと(3)
本年度は、印旛沼周辺域でも、かってなく地球温暖化等の影響と考えられる台風や集中豪雨等の自然現象の激甚化が生じました。
一部では、床下までの浸水も起こっており、印旛沼にかかわる治水をもう一段と強化することが必要だと考えられますいままで、本州の山間地で多かったとされる局所的な大雨が、利根川の下流域でも生じだしています。
 これから、さらなる温暖化等により、全世界的に、ますますひどくなりそうだという前提で考える必要があります。
 また、近年必ず起こるだろうと言われる直下型地震による災害を防除する対策を要求されだしています。
従って、治水対策と自然再生事業との横断的な対応策を同時並行的に検討していかなければならないと考えます。
 そこで、現在の印旛沼の堤防を有効に利用することが、まず基本であり、前提となります。
 そして、印旛沼全域での貯水量を大きく減らさないで、貯水を各所に分散化させていく算段を考えるべきだと思います。
キーワードとしては、
 1つ目は、利水での無駄・無理、むらを無くしていくと言うことです。行政間での話し合いを含めて、不断から工業用水や農業用水の使用量を、システム的に緻密に管理して、水資源の効率的な管理を目指して、減らしていける算段するおくことです。場合によっては、3方1両存的な発想も必要かも知れません。

 2つ目は、里山での溜池の復活による不断からの貯水。印旛沼周辺域の休耕田の水張り、出来たら田んぼでの水の循環利用による、印旛沼への依存度低下、そして早期湛水や冬期湛水水田の普及による田んぼへの水の貯蔵等の仕組み構築、不要な箇所等を買い上げて湿地や印旛沼等に戻して、水域の拡大をも検討すべきです

 3つ目は、市民参加による、家庭や企業等での不断からの節水、そして浸透マス等の普及活動による地下水脈の強化等

 これらにより浮いた水資源を元に、不断の貯水量を減少させておけば、万一の時の水への貯水許容量が増え、台風等でも大雨対策に強くなります。
何よりも植生の復活につながって、生態系のリズムの回復による水質浄化へと結びつきます。
また、堤防への負荷が減少しますので、地震等への対策の一環となり、大地震にも強くなります。
 次に、利根川からの、渇水時点での導水を前提としての、施策も必要となります。その上で、利根川や花見川への揚水ポンプの能力向上が求められます。
これは、大雨等での緊急時での対応能力を、最大限高めておく必要性が高いと考えられるからです。 

 現在の印旛沼周辺の素堀による堤防は、できましたらこの高さのままで、維持管理がされれば、管理によって水面を低下させることによって、治水への安全率は高まるのではないかと考えられます。



印旛沼再生案(2) あるグループの試案です

2005-10-03 23:39:42 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2004年10月10日 0:17[satochiba:0624] 印旛沼再生案(2)
ここをモデルとして、新たに地域にある湖沼と、人の生活系との共生をテーマにして、治水、利水をも大きな課題としながら、21世紀、コンピュータをも高度に利用した、印旛沼再生プランの原案をあるグループが作成してみました。

(2)第2案
 自然の湖沼での水面の高さに水位を戻す、その為の冬期湛水水田の普及と利用。
① かっての自然状態にまで、印旛沼の水位を下げる。 その不足した水量分を、印旛沼周辺域の田んぼを冬期湛水水田化することで、水域全面を拡大して補う。
② 冬期湛水水田では、周辺のほ場整備された田んぼ等を利用し、汚濁した印旛沼の水を緩速濾過によって、ピユアな水に復元する
③ 浚渫等を一切中止し、出来るのであれば、いちど完全に水を切って外気にさらし、同時に泥底の浚渫した穴ぼこを全て埋め戻す。
④ 外来種を全て排除する。特にブラックバスやブルーギルと同時に水草を食べ尽くしてしまう、ソウギョの駆除を重視する。
⑤ 印旛沼での過去の自然湖の状態で、1年間の水面の水位を、再度調査したデータを基礎にして、印旛沼の毎年の実情を踏まえて、コンピュータを介して適時水面の上下等の管理をする。
⑥ 環境を配慮した農法の普及、自然再生法の導入、環境直接支払いの問題、浚渫の中止による泥底の生体膜の復活で、窒素・燐酸・カリ等の流出を抑制する。特に窒素分。
⑦ 浅い底に戻すことによって、光合成細菌の増殖が促されれば、後は数年間手を付けず放置して、自然に再生をまかせ、印旛沼の回復を見守る。

あらたな考え方
① 浚渫等に費やされてきた費用を、上流域の水源保全のための里山整備や河川の自然再生事業等の業務、冬期湛水水田普及等を支援する直接支払い、自然との折り合いを付けるための研究等の原資に廻す。
② イトミミズやユスリカ、各種の藻、光合成細菌等が生活する生体膜(仮称)による底泥がもたらす自然再生への機能等の再評価が必要となります。 冬期湛水水田、緩速濾過、湖沼の底泥の生体膜(仮称)、いずれも、実は同じことを示している事が分かってきています。
③ 現在、更新工事中の長門川の水門等は、洪水対策等で必要です。洪水危険時等は思い切って自然河川として扱い、危険が去ったなら直ちに平常水面に戻す操作を行う等、本来、自然の印旛沼があるべき状況を、復活させ、それと現代社会との接点を、コンピュータを駆使して管理していく。
④ 気象庁のアメダスに相当する、生態系を定点観測しながら、リアルタイムに対応していける、生態系リアルタイム情報システムの構築を提案します。
 「田んぼの生き物調査」による、化学的な観測情報と、基準となる特定の生き物の生息情報との共生による情報収集システム構築
④ 人と自然環境を、生き物に関する最新情報、IT技術をキーワードとして、新たな付き合い方を再度構築すること。




印旛沼再生案(1)あるグループの試案

2005-10-03 23:34:08 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2004年10月9日 23:44[satochiba:0623] 印旛沼再生案(1)として語られる事
あるグループでは印旛沼再生のためのモデルが2案考えられているようです。
(1)短期的には、
上流域の河川汚染の原因を減少させる。特に残土産廃の件、畜産汚泥の件、冬期湛水水田等の普及による農法改善。
(2)市民の意識を高め、地域住民と協働して、生活系による汚濁を減少させる。
 いずれも大事なことで、千葉県、市民、NPO、企業、農林水産業の方々が、いまの仕事・生活等を介して、真剣に仕事として取り込んで頂くことが肝要です。
その上で、中長期として、十分な議論と情報開示、費用対効果等を含め、行政と市民の双方での評価テストを行った上で
(1)第1案
 手賀沼と同様にして、利根川の水を導水する.
長門川を介して、利根川から導水を流し込む。それにより印旛沼を閉鎖系の湖沼ではなく、河川同様の開放系にして、水質を改善する。
手賀沼での導水による汚濁防止効果の結果は、その先例となります。
 手賀沼でも、導水によって水面の上昇が確認されています。(カイツブリやオオバンの生息に大きな影響を生じています)その対策として、印旛沼の泥底をさらに浚渫し、出てきた泥を周辺の田んぼに撒いて、印旛沼より低い田んぼの水面の高さを印旛沼と同じ高さにかさ上げする等。
 この導水の方法での可能性は、実際、手賀沼だけでなく、すでに宮城県の伊豆沼でも迫川からの導水をすでに開始していることで実績を積み上げが出来つつある。

不明点
① 利根川からの導水のために、両印旛沼の堤防を5mの高さに高めることが前提。いままでの年度経過で地盤沈下を補うという意味で、浚渫と堤防のかさ上げを必要とするとの事。さらに長門川の堤防のかさ上げも必要になる可能性が、いまから
言われています。
② 導水した場合に、印旛沼では水質は表面的にはきれいになったとしても、その汚濁物質を外部に転換したことで、下流域に大きな負荷をかけることになる。
③ 導水した水をどこに排出するか。考えられるのは花見川への放出を通じての東京湾へ。印旛沼から自然流水で花見川という考え方もされているようです。
④ 印旛沼の堤防のかさ上げ、浚渫等により費用がかさむ、導水によって膨大な水を利根川から引くことに対してあらたに未来永劫生じるランニングコストが心配となります
⑤ 利根川からの新たな導水に伴う、利根川側での水資源をどこから調達するつもりなのか
⑥ 浚渫等により、今まで以上の汚濁と環境悪化も予想され、閉鎖系湖沼が、流域河川の一部のようなことになって、さらに生態系が激変する可能性があります。


印旛沼へ、今年も鮭が大量遡上の可能性。白鳥群もまもなく印旛沼の自然は、一部はいまだ健在です。

2005-10-03 23:29:30 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2004年10月9日 23:31[satochiba:0621] 印旛沼へ、今年も鮭が大量遡上の可能性。白鳥群もまもなく印旛沼の自然は、一部ではいまだ健在です。

 印旛沼へは今年も、鮭の大量遡上が期待されます。今年も、印旛沼へ鮭の大量遡上が期待されています
 昨年秋、印旛郡栄町の新海秀次さんの田んぼの用水に多数の鮭が、利根川→長門川を遡り、飛び越えられるような田んぼの横の用水で、なんと産卵まで始めてしまいました。
 これは、冬期湛水水田を開始した直後に、白鳥群が飛来した、まさにその水田のそばです。
 冬期湛水水田から流出するピユアで温かい水は、鮭が産卵できるまさに求めている場所として、たどり着いたと考えられます。
 その調査時に、ここ数年長門川より膨大な鮭が印旛沼に遡上していると聞かされました。昨年11月には北印旛沼の入り口に張った網が鮭で一杯になって切られそうになって、あわてて網をはずしたという事です。
 この秋も長雨で、台風まで襲来しています。水門を乗り越えて多数の鮭が、印旛沼に遡上してくるはずです。
 多分、長門川流域で、湧水が湧き出している砂地に自然産卵を行っていると考えられます。 ちなみに、本埜村にも、新海秀次さんの田んぼにも白鳥群が10月15日~20日の間に第一陣が渡来するはずです。