文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

(LLP)有限責任事業組合が来年5月からスタートします。期待出来ます

2005-10-23 23:35:08 | NPOの現状と指定管理者制度の問題点
官公庁との業務代行をベースにして成立してきたNPOや指定管理者制度とは
異なる視点で,LLP(Limited Liability Partnership) 有限責任事業組合が
2005年4月に成立しました。
経済産業省が主幹官庁となり、2006年5月からスタートします。

 いままでの有限会社に変わる新しい組織形態であると同時に、
NPOとは異なる営利目的でありながら、存分に自己を生かすことの出来うる、
全く新しい、魅力的な環境にと読み取れます

 この、有限責任事業組合契約に関する法律のポイントは
会社でありながら、定款は不要で組合契約書を作成し、全構成員が署名捺印し、
出資するだけ。文字通り制約がほとんどありません

さらに特徴点として
1 構成員全員が有限責任
2 内部自治が徹底している(損益の分配など、自由に決められる)
3 構成員課税の適用を受ける

 これはイギリスで生まれた制度です。従来の無限責任ではなりたたなくなったビジネスを、
2000年に法律が制定され実施されました。
 イギリスでは、監査法人、法律事務所、経営コンサルタントなどの専門職に、デザイナー、
ソフトウェア等の職種に普及してきています。
信頼関係を基盤に機動的な活動をする会社形態として、民間の仕事に対応した内容で、お互いの弱点を補い合いながら絆を深めて活躍する。利益配分は、組織にではなく、個人個人となります(ここがミソ)でありながら有限責任制度です。


 NPOも指定管理者制度も、改めてとてもやっかいな組織形態であります

2005-10-23 22:59:52 | NPOの現状と指定管理者制度の問題点
 NPOも指定管理者制度も、改めてとてもやっかいな組織形態であります
 実感として、これでは、06年5月からスタートするLLP(有限責任事業組合)の方が
大変楽でしょうね。どんどん移行していくのではないかと感じています。
 これは、管理主体が経済産業省だからスマートなのだとも感じています。
また、経済合理性のビジネスの分野に近く、少なくとの経営者には感覚的に楽であり、魅力的です。

 ともかく、行政との関わりを持って行動する、NPOや指定管理者制度での現状では、現在、折角作られたNPOあちこちで解散されています。私の身辺でもいくつか。
 同時に結構、解散することが難しいとも言われます。解散時の財産配分(多くは借金の整理のこと)で、折角同じ趣旨・目的でスタートしたことが、結局中核メンバーが色々な事情で離れ、理事長等が無限に責任を負わなければならない羽目になるということで、最後は行政にご用済みと通知されて、収斂されます。
 NPOになったからといって、行政から自然に仕事が回って来る分けでもありません。NPOではメンバーの出入り自由という原則に近く、過大な責任を感じたり、満たされないとさっさと立ち去ってしまうケースが続出します。
 従って、まとまった大きな仕事にチャレンジすることが困難であり、行政というスポンサーの意向に振り回されて、単年度単位で管理され、数年間を費やす継続的な仕事としての取り組みには、メンバーの自己管理能力に依存するだけでは、結果として、資金面、人材面、実行時の業務責任等、あらゆる課題が責任者へのストレスとして溜まってしまう仕組みでもあります。
 
 指定管理者制度での諸問題も同様です。どうやら、NPOと指定管理者制度とは裏表の関係にあって、切っても切れない関係のようです。
 行政からの委託を受けて、箱モノを運用する。地域をこれから再生しうるための手法として、これは基本です。
 ところで、千葉市だけで指定管理者制度によって民間への委託に切り替わる、また移行させたい業務が100を軽く超しているそうです。
 同時に、行政との関係で、大きく変化する事の一つは、指定管理者制度では、管理主体が行政から、議会への移行することです。
 千葉県館山市での事例ですが、観光系のあるNPO組織が、行政側の要望を受け、諸事万端整えて、05年4月からスタートのところ、このNPOの会長が、三番瀬の諸問題で辣腕をふるった方らしく、議会側が反発して、継続審議となってしまいました。NPO側は大弱りですが、市民組織と、市民の代表である議員間の問題であって、行政側は静かに経過を見守るだけです。 従ってNPO組織から言えば、指定管理者制度には、あらたな観点からの議会対策が必要となる証しです。
 改めて、市民側の窓口が行政から市町村議会に変わるという認識がとても大事な事です。

過度の餌付けは、白鳥群のペット化を引き起こす(1)

2005-10-23 21:50:07 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
福島県郡山市地域の山間の田んぼで、冬に水を張る「ふゆみずたんぼ」内で越冬するコハクチョウ群に関して、以下の見解を考えました。

■ 昨日、都内文京区内で開催されたバザーに、参加された農家の方から、その方の田んぼで越冬する白鳥200羽程の話しを聞きながら、2,3気になった事がありました。
 本年度はまだ渡来していないと、話しを聞きながら

1 ここの田んぼの白鳥は、4月まで滞在している。
 北帰する前に、田んぼ周辺の草を食べ尽くす状態となっている。
2 ここ数年、個体数が増えていない。
3 いままで、昼間だけの渡来であったのが、昨年度からふゆみずたんぼ
 内の、田んぼのど真ん中で夜間も休眠している
4 餌は、1日に屑米を15kgほど撒いている。土日は観光客が餌を与えて
くれるので、餌は与えていない
5 周辺の田んぼは85%まで、ほ場整備され、また、秋の刈り入れと同時に
耕起してしまっているとのことで、周辺に明らかに白鳥群の餌場がない状況。

□ 当方の見解は以下です
1 ここの白鳥群は、餌付けされた状態で、しかし米だけでは栄養失調状態で
北帰の準備が出来ず、4月、春の草花の芽吹きを待って、遅れて北帰する。
2 従って、繁殖地には遅れて到着し、割り込む体力もなく、
出来ても秋の渡りまでに雛の成長が遅れるなど、繁殖成功率が低いと想定。
繁殖地にたどり着けない個体も多く想定される。
3 この個体群は餌付けによって、ペット化されている。
 従ってやむ終えず、餌付けを継続し、米以外の多様な菜っ葉類、トウモロコシ等
を切り刻んで、十分に餌を与えて体力を付け、早期に北帰出来る体力を付けさせる
4 同時に、近在農家の皆様の協力を得て、ふゆみずたんぼを増やして受け入れ
られる環境を形成し、また春まで耕起しない田んぼを確保して、自律した餌の取れ
る環境を創り出す事が必要に。
5 餌を夕方に1回として、朝の餌を断ち、白鳥達にも塒周辺での餌場探しをさせ
段階的に自律した生活が出来るようにさせる事が必要に。

和竿の店 関釣り具店(3) 最近の釣りの風潮

2005-10-23 18:18:30 | 東京の街角からモニタリングでわかること
(1) ブラックバス 茨城県では北浦がメインでいくが、ブラックバスは大きく減少している。漁師はせっせと捕まえたブラックバスは、生かしたまま富士五湖の漁協に売り渡している。半端な量ではないとのことです。 業界全体が外来種排除に応じているために、これから先細りの予想。でも消えない。
 フアンは、シーバス(セイゴやスズキなど)や岩礁帯でのアイナメやメバルをルアー等で釣らせる方法に変化。特にイカの類の釣り方が大きく替わってきている。

(2) 霞ヶ浦や北浦でのタナゴ釣りは、ゼニタナゴやオカメタナゴなど在来種が激減したが、それに入れ替わって、カネヒラやタイリクバラタナゴ、オオタナゴなど
外来種や移入種が増えて、釣りとしては、代えって伸びているとのことでした。

(3) オオクチバスよりも、魚の卵を食するブルーギルが問題であると思う。また、2枚貝が生存出来るような水域では、貝の中に産卵するタナゴ類が、昔よりかえって増えてきているといういう意見でした
 今の売上げでは、小さいタナゴ釣りキットが結構良くて助かっているとの話しです。逆に釣り具一式が、鞄の中に収まってしまうために、サラリーマンの方々が、出張先の湖沼に、趣味的にタイリクバラタナゴやカネヒラなどを放流する人が結構多いらしいとの話しです。
 この魚達は外来種で、結構強くて2枚貝を独占するために、これが入るとそこにいる在来種(ゼニタナゴやオカメタナゴなど)は産卵場を失って、消滅することになると言っています。

和竿の店 関釣り具店(2) 20年前までの江戸前の釣り

2005-10-23 18:03:03 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 手作りで作る和竿の良さは、今のスピード化した釣りとはなかなか一致出来ません。ハゼ竿の中通し竿(手巻きで、糸を細い竿の中を通して扱う。先端に鈴がついてハゼが餌を加えると、微妙な当たりと音で、乗ったという感覚を感じて、竿を上げる)が最高です。2本を両手で支えたり、竿通しに掛けて、こたつで手を温める。真冬のケタハゼ釣りが最高に面白い経験を与えてくれました。丁度今のお台場付近が釣り場でした。
 でも、このハゼ竿は、特にケタハゼ用は自分では作れませんでした。良く作ったのは新横浜の山下橋から出船する真冬のカレイ釣りです。この短竿は良く作りました。これも両手に持って、海底をこづきます。砂地でしたから、そのほこりに寄ってくるマコガレイを、10回くらいこずいて、竿を少し上げて聞いてみて(当たりを)
ピクときたら、1回竿を降ろして、こころ待って、さっと煽ると、ごつんと乗ってくる。ここが一番面白い。なにせ大小10cm(こっぱ)から40cm(ざぶとんと言う)の
どのサイズが来るのか分からない。一冬に最低10回はカレイ釣りに行きました。
 海の底が荒れてしまって、メインの横浜沖が駄目になって、つれなくなるまで。
 
 いまでも、それらの船宿では、小型の太鼓型リール(?)を使ってカレイを釣らせていますが、全て木更津沖となって、何というか、面白みがなくなって止めています。

  このような、思い出が詰まった関和竿店でした。 

都内の和竿専門店で(1) 関和竿店の若主人と

2005-10-23 17:46:01 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 05/10/22 文京区の大塚坂下にある関和竿店を、ほぼ6年ぶりに通りかかりに寄ってみました。お世話になった親爺さんは7年前に他界されたそうです。合掌
 今は、息子さんとおばあさんの2人で、毎日でなく土曜日だけ開けているそうでした。店内は江戸の時代からの伝統的な竹竿がずらりと並んで、すばらしい風景。
 親爺さんが急に亡くなって、どうしようと考えている矢先に常連さんから早く店を開けと督促され、たくさんの和竿職人を抱えていたモノだから、辞めたかったけれど、許されなかったとぽつんと。結果、別に仕事を持って土曜日だけ店を開くことで現在まで継続したとのこと。殆どの同業者も問屋さんも、大手の店に客を奪われ廃業しているそうです。業界そのものが生存出来ないと笑って言いました。
 現在、中通しのハゼ竿も、まだ結構売れているそうです。都内に何軒かのハゼ釣りの船宿が頑張ってくれて入るとも。さすがにエンジンを切って櫨で練ってくれる
船頭宿は2~3軒しかなく、10月末で都内はお仕舞い(深川沖など釣り場消滅)になって、中型船で、木更津前の河川や沖合が中心とのことです。
 横浜沖の中ノ瀬などで、私も愛用した手繰りのカレイ竿などもまだ置いてあるようですが、ここも木更津は中心となって、釣り方が代わって殆ど使われなくなったとのこと。カレイもキスも、釣り人自体が減ってしまってきている実感。
 古い伝統的なハゼ釣り、カレイ釣り、アイナメ釣り、生き餌を使った早春のメバル釣りなど、年寄りが受け継いできた釣りの手法も、対象魚も、すっかり替わってしまったことが事実です。
 江戸時代の中頃から、はやって200年もの歴史を誇る、中小川筋の船宿も、今でも健在です。でもお客は釣り人ではなく、お座敷船にすっかり代わってしまいました。改めてその事実の確認をする羽目になりました。
 結局、若者はルアーやジギングによる、バスフアィターにのめり込んだ世代が、今は中心に移行しているとの事でした。