文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

霞ヶ浦の自然再生事業とは(3)

2005-10-18 23:15:44 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
霞ヶ浦周辺域の田んぼでは、秋から春まで水田に水がありません。田んぼの乾田化であります。現在圧倒的に普及してしまった慣行農法が、これにあたります。
これはもともと、日本海側、特に新潟県下の、どうしょうもない湿地を乾田化してみて、大成功を納めたわけです。
それを真似て、太平洋側に於いても乾田化を推し進める施策となってきたわけです。
 これには、基本的な勘違いが一つあったと考えられています 
当初、日本海側で成功した乾田化とは、田んぼの脇の用水も素堀であり、乾田化しても雪が降るので、田んぼは春まで湿気ったままであり、更に冬の気候の厳しさから、春から秋までの米作だけの1毛作ですから、冬に入る前に田んぼの土をを耕してひっくり返す(耕起)は殆どされまていません。それらの結果として、元々生態系の保全には十分な配慮がされた農法として、特に日本海側では幅広く定着してきています。
 しかも、冬の期間は、乾田化農法でも、大量に雪が降りますので田んぼがいつもじくじくと湿気ています。さらに春の田植え時に必要な水は、折からの雪解けで河川の水量は豊富です。
 太平洋岸は、冬の期間、筑波おろしのからっかぜが吹き、雨が著しく少なく、田んぼも乾燥化が進みます。千葉県や茨城県は、今まで水郷地帯でした。天然の溜池があって、それもあって、春の水を湖沼にたよるような事も少なかった分けです。
 それを湿地をつぶし、溜池を壊し、乾田化したわけですから、春の田植え時に大量に必要な水確保が緊急課題となってしまったわけです。
 重ねて、春に乾田の田植えで、大量に必要になった水資源として、湖沼が狙われ農業用水のための、ダム化させられました。そのため、湖沼のダム化の大きな引き金となりました。
 ダム化計画には、さらに利水として工業用水、飲用水と3重に使われることが生じてしまったわけです。
  運用上では、その田植え用の用水確保をするために、冬中水をため続け、田植え時に水面が最も高くなってしまう弊害を招いてしまいました。
 このために、春に1年生草本が発芽出来ないという事態へとつながっています。
治水ではなく、利水の中に、大きな原因があると考えています。

霞ヶ浦での自然再生は壊して30年、元に戻すのに30年の精神

2005-10-18 23:03:11 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域

 霞ヶ浦での自然再生とは何かと植われますと、広域には霞ヶ浦の自然再生、狭義には水質改善にあると理解しています。
 基本的にはお金をかけないで、生き物に生き物を関連させる場を提供し、自然任せで自然は再生させるべきだと信じています。従って時間は、霞ヶ浦を壊し始めて現在までの時間、とほぼ同じ時間を要すると考えるべきではないでしょうか。フラスコの中の実験成功で良しとするような化学での実証方法ではなく、マズ取り組んで"みためし"でやってみて、駄目なら別方法を取りあげる様な方法でいけませんか。逆に言えば、緻密な設計図を描いて、その仕様書通りに物を作れば良しという方法ではない、ともいえます。
 
 シジミの汽水域実験(案)等は、霞ヶ浦で直接行うなど考えも出来ませんし、必要もありません。霞ヶ浦では良く存じませんが、例えばシジミに関して言えば、一番良く分かって理解している方々は、かってシジミを取って生計を立てていた方々だと思います。原則として自然再生に公共的な工事の概念は考えない方が良く、ボランティアやNPO、地権者等と、楽しみながら、どうした良いかをお互いに知恵を出し合って、身近なところで確認を重ねていく方法が大切でしょう。
 それよりも、シジミの生息にに必要な砂地の採砂行為の中止。早期湛水、冬期湛水水田や溜池、休耕田の水張りまなど、春の田植え水の分散化、遊水池の復活などによって霞ヶ浦の水に依存しない農業への思考、そhしてそれを考えて頂ける市民や農民、行政等への応援。結果として、30年かかっても、春に干潟や浅瀬が取り戻せる霞ヶ浦にすることが出来、1年生草本が立派に育っていける、生き物のとっての、生活環境と発育の場を作り出してあげることが、私どもの義務であると考えています。


霞ヶ浦でGDP信仰の一端を感じています

2005-10-18 23:00:47 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
国民総生産(GDP)は、良く知れ渡っています。
でも、全ての価値を貨幣価値でとらえて数値化するという考え方が、明らかにおかしな結果を招くことになります。
 今、壊滅的な日本の森林の木材。国土の2/3が森林の国が日本です。50年物の杉が1本150円以下です。しかも木材市場に持ち込まれてです。すでに、千葉県での茨城県でも、森林の木材は、殆ど1銭の金も生めない状態です。
 コンビニエンスの取引先大手で、女性がおにぎり(150円)を握ると、1日200ヶは作れます。最終売上げでは、1日30,000.円 1年で200日稼働でも600万円、50年で3億円の売上げ貢献となります。これは木材と比較して、150円と3億円との単純な比較となりますと、200万分の1となって、かっての評価では、投資などまるで対象外です。それが森林不振を招いている現状の一端です。
 大手がおにぎりを作ると、配達する会社、コンビニエンス、袋紙製造会社などを介して、ありとあらゆる方々の所得に配分されて付加価値が上がる、さらにおかしなことに中小企業の会社が作ると、GDPが低いから駄目で、家庭の主婦におにぎりを、にぎってもらわれては、さらにCDP上大変困るという、変な理論になってしまっています。
 でも、考えてみたら、コンビニから見てみると、周辺すべてこの理論で動いていませんか。 あらゆるとは、あらゆるところから所得が取れるという意味です

 ところで、湿地や干潟は、それ自体貨幣価値を生まないとされてきています。
当たり前なことです。しかし実際、茨城県も、千葉県も90%近くの湿地を干拓して農地や工業団地化してきました。
 僅か残った10%しか残らなかった湿地、大きな湖沼である霞ヶ浦、印旛沼、などを、さらにダム化して、利水(農業用水、工業用水、飲用水)化して所得を産み出す仕組みにしてしまったわけです。
 それは、湿地や干潟の持つ価値感を金銭的な評価で表現する方法が見いだされていないがために、価値がない物とされました。それに付加価値を付けようと言う考え方が広がってとも考えられます。

 

千葉県多古町で毎年開催のBRAぶら祭り 本年度も楽しみに

2005-10-18 17:37:42 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
BRAぶら祭り!
 本年度は、11月13日(日曜日)に例年通り開催されるそうです。
このメンバーの皆さま方が、今回の多古町での産廃対策でも中心になって
運動を始めています。

主催は
 多古町旬の味産直センター 担当者は 徳益友紀子さん
Tel..0479-75-1265 Fax.0479-75-0358
 なるべくFAXにての、事前申し込みをとのことです。
 会場は、多古町旬の味産直センターに加盟している1村落の農家の庭先で
それはおいしい農家の食べ物を楽しく食べ歩く催しです。
お酒も樽酒がたっぷりです。
会場まで、自家用車、あるいは成田駅から往復専用バスが出ています
一昨年の風景です。 重たーいpdfです。ご了解を