文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

森林法人負債1.2兆円 国産材低迷(1)

2005-10-13 23:14:58 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 日本の国土の67%は森林である。この森林環境は戦後の"生めよ増やせよ"ではないが、森林資源再生のために、杉や桧ばかりを選んで、各県で、地域を巻き込んで子ども達まで動員して植林をした。
 その後、商品化書こうな50年を経過したところで、当初の予想だにしなかった事態として、国産材のかってない低迷に落ちこんでしまった。その結果として市況に負けて、全国45森林組合の打ち合わせで40組合が赤字で、その累計借金が1.2兆円。このため解散が相次いでいるとの話しです。
 赤字を出すことは最悪ですが、市況がここ10年間で実質1/10にまで落ちこめば、赤字は避けられません。
 杉の50年ものを伐採し、山から運び出して、丸太に加工する。それを全部行って1本130円という話しです。ガソリン1リッター。あるいはおにぎり1個分の価格です。どうして、このような価格が成立するのでしょうか。そこに根本的な間違いがありそうです。
 さらに山での伐採、搬出、運搬、丸太加工、市場の管理費用を請求されます。特に運搬費は、重たく扱いにくく、危険です。保険一つでも高く、すべてが当然費用がかかります。何百円も。1本ごとに大赤字となります。
 結果として、山林所有者は、全てをぶん投げて、山毎、放置することになります。手入れされませんから杉もヒノキも密植されたまま、弱っていき。子孫を残そうと杉花粉を大量に散布することになります。