文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

千葉県多古町桜宮自然公園隣接地産廃の件、状況(1)

2005-10-14 22:56:07 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
本日、里山シンポジウム実行委員会委員4人で桜宮自然公園と多古町を訪問
町長始め多様な方々と、1日密度高い打ち合わせをた。
●桜宮自然公園をつくる会の4名と秋山さんとご一緒に土井正司町長面談
午後多古町議会議員も加わって別の会場で打ち合わせ。最後に、しんのみくうかん交流センターで理事と打ち合わせ、午後5時終了
2 シンポジウム予定の件 古町の自然を守るシンポジウム委員会を立ち上げる
テーマ:多古町の自然を守ろう(仮題)
サブテーマ:桜宮自然公園隣接産廃を中止させよう(仮題)   
10月27日 午後6時より9時まで 参加可能数を50名から300名に拡大する。土井町長もパネラーとして出席確定。
3明日より地域全域にPRを開始する。新聞折り込みも、町内へのPR、関係者全員

4 容易ならざる事態です。
 まず産廃の規模。20万程度の都市の行政による焼却施設が1日20万トンくらい。 ㈱トーホークリーンの申請は120万トンというとんでもない数値です。
 30mの煙突の排煙から、ダイオキシン等は 800~1000m周辺に集中して落下。
そこは季節により、多古町中心部、小学校、病院 多古町道の駅がある箇所
産廃が1日20時間、300日稼働で桜宮自然公園だけでなく、多古町全域が汚染される事は避けられません。
 すでに事は桜宮自然公園周辺の問題ではなく、この施設設置は多古町及び周辺
全体の問題となったことです。

  


森林法人負債1.2兆円 国産材低迷(1)

2005-10-13 23:14:58 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 日本の国土の67%は森林である。この森林環境は戦後の"生めよ増やせよ"ではないが、森林資源再生のために、杉や桧ばかりを選んで、各県で、地域を巻き込んで子ども達まで動員して植林をした。
 その後、商品化書こうな50年を経過したところで、当初の予想だにしなかった事態として、国産材のかってない低迷に落ちこんでしまった。その結果として市況に負けて、全国45森林組合の打ち合わせで40組合が赤字で、その累計借金が1.2兆円。このため解散が相次いでいるとの話しです。
 赤字を出すことは最悪ですが、市況がここ10年間で実質1/10にまで落ちこめば、赤字は避けられません。
 杉の50年ものを伐採し、山から運び出して、丸太に加工する。それを全部行って1本130円という話しです。ガソリン1リッター。あるいはおにぎり1個分の価格です。どうして、このような価格が成立するのでしょうか。そこに根本的な間違いがありそうです。
 さらに山での伐採、搬出、運搬、丸太加工、市場の管理費用を請求されます。特に運搬費は、重たく扱いにくく、危険です。保険一つでも高く、すべてが当然費用がかかります。何百円も。1本ごとに大赤字となります。
 結果として、山林所有者は、全てをぶん投げて、山毎、放置することになります。手入れされませんから杉もヒノキも密植されたまま、弱っていき。子孫を残そうと杉花粉を大量に散布することになります。


すべては(1)餌の減少と(2)塒の消滅、そして(3)繁殖の場の喪失

2005-10-12 08:47:05 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 まず、都内文京区本駒込での観察で生じてきていることは、今、国内で生じていることの延長線にあり、普遍性があります。
 カラスでも、ヒヨドリでもツバメ、スズメ、いずれをとっても(1)(2)(3)が当てはまります。
 でも、東京での路上生活者の生活逼迫振りは、目を覆いたくなりいます。
年間3万人を超す自殺者の増加も無関係とは思えません。
 いままで潤沢に入手出来た「売れ残りお弁当」「ゴミ袋」から、食べ物がどんどん消滅しているそうです。食事のきちんと入手できなければあらゆる生き物は、遅かれ早かれ死滅します。
 東京都内のカラスの急減(少なくとも本駒込では、明らかに)は、餌を断ち、塒を減らしてきています。

文京区本駒込4丁目マンションラッシュで、生き物激減

2005-10-11 22:29:05 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 大小取り混ぜて、忍ばす通りの動坂交差点から500m以内で、10棟~15棟が落成か工事中です。クレージーとしか言いようがありません。生き物がいなくなりました。カラスが減った、ドバトが減った。そう言えば、今年の夏はキジバト、ヒヨドリを、私どものマンションの近所で見ていません(公園を除く)。ツバメはまったくみません。スズメも数えるほど。
 そう言えば、アゲハ類はほんの時々、この夏に。あちこちのミカンの樹には、かならずついていたアゲハの幼虫も皆無に。樹は残っているのですが卵が付いていなす。さらにサギやカワウの飛翔するすがたも消えて。
 アリがいません。今日室内に入ってきたアリは、そう、見たことのないタイプ。1匹ですが、ブドウの粒によってきて、妻が本能的に?つぶそうとしてみたが、なんとつぶれない!!
 マンション建設で、軒並み空き地と、古い家が壊されて。その影響かと思うが
それだけではなさそう。不気味になってきた。
 37年前、引っ越してきた当座、窓からたくさんのこじゅうけいのチョットコイの声が聞こえ、空には1日中、ダイサキ、コサギ。夜になるとゴイサギのぎゃっと言う声がうるさいほど聞こえたのに、生き物の声は沈黙へ。
 皆様も、改めて近辺を探ってみて下さい。 

つくば市の農村工学研究所に打ち合わせで参りました

2005-10-11 09:02:16 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 月曜日、本来は休みの日ですが、往路は、東京八重洲口のバスターミナルから、筑波山行きのバスで、谷田部まで常磐高速道路、一般道で農林中央団地で下車。がらがらです。まさに4人のみ。研究所の方に伺いますと、聞きしにまさるTX鉄道の影響だそうです。
 帰路TXにて帰りました。トンネルで耳がつんとして、車両の機密性の悪さが問題です。さらに限界までのカーブ部分で、がたがたと音と揺れるのにびっくり。同時にボルタレス構造の足回りに難がありそうと感じました。車輪ののり上がり等、いつか事故に結びつく可能性も。
 乗客の多さに改めて驚きました。出入りも多く、頻繁な運転と相まって、主要交通機関としての明確な位置付けを確保。之オカラ楽しみです。沿線風景は変化に富んで楽しいです。ただ駅周辺での未整備部分が多く、放置された里山と谷津田部分が目立ちました。また、何でこんなに高圧鉄塔の数が半端でなく多く、びっくりしました。
 秋葉原駅の変身ぶりには、まさにお上りさんの気分です。大変な人の数です。

文京区のマンションでクマネズミのトラップ(2)

2005-10-11 08:50:33 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 一昨日早朝、ベランダで大きな音が立て続けに響きました。布団の中から、ああまたひっかかったなと感じながら、またうとうとしていました。起き抜けにベランダに降りてみたところ、ネズミホイホイ!(市販の四角な巨大な粘着板)の1/4程引っかき回した後があるだけで、逃げ去っていました。よほどの大物のごとくです。
 この箇所には生ゴミを入れたパレット(蓋付き)があり、その臭いに誘われたか、ネズミの通路のどちらかでしょう。
 たしか、5年ほど前からクマネズミが、新宿区の繁華街で大繁殖し、3年ほど前からは豊島区、特に池袋での繁殖が話題になりましたが、とうとう北区・文京区まで伝搬してきたのでしょう。これからがネズミが大変です。
 いま、文京区でもカラスは目に見えて減ってきています。ゴミ袋を漁る姿も殆ど見られなくなりました。ほっとした矢先のクマネズミ騒動です。

東京・ビッグサイトでJAMPS開催。B2-Wordxmlを公開

2005-10-08 16:41:59 | 組版プロの思考からXMLを考える
 JAMPSの会場では、㈱モリサワの展示コーナーで、WORD2XML(モリサワ名:B2-wordxml)が、一連の関連製品とセットで展示され、本邦初公開となりました。
(1) WORD上で、外字22,000文字セットをインストールして異体字等をサポート
(2) 同じくword数式を、高解像度数式書体で出力を可能に
(3) それらを含めて、word上の情報をXML形式にて、組版ソフトへ展開します
 ワンライティングにて自動組み版出力までを一環処理する環境の構築です

 是非、ご覧下さい


霞ヶ浦でコサギがトラップに引っ掛かって

2005-10-08 16:20:55 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
05/10/2
 霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会第7回が、霞ヶ浦環境センターにて開催されました。その中で現地調査が行なわれました。
 その沖宿地区の堤防横の蓮田は、一面に新型の防鳥ネットが張られていました。300m程の間に3羽の種類の異なる鳥が、この防鳥ネットに文字通り引っ掛かってぶる下がっていました。1羽はコサギ、ほかはヒヨドリ、コガモ?でした。いずれも脚がネットに引っ掛かって逆さまになり、暴れまくった上で絶命した状態。しかも、長い間放置された状態と見受けられ干からびています。
 地域で活躍しているアサザ基金の飯島会長やメンバーに聞きますと、昨年の秋から今年の春にかけて、この地域だけで、あらゆる鳥たち400羽以上(と聞きました)が、このために殺されているとのことでした。
 自然再生を推進する足下で、このネットにかかって苦しむ渡り鳥をどのように見なしてきたのでしょうか。
 このネットは国の農林水産部が助成金を出し、県が農家に推奨したとのことで国と県とに責任の所在があるのではないでしょうか

文京区のマンションのベランダでクマネズミのトラップ

2005-10-08 15:48:29 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 文京区本駒込のマンション5Fのベランダにねずみ取りのトラップを仕掛けました
見事、小さいながら本物のクマネズミです。
 2年ほど前から噂では聞いていましたが、とうとう侵入されました。マンションのなかで軒並みです。リビングダイニングで食事中に、突然ネズミが床を横ぎったら、男といえどもパニックです。あわてて外に追い出して、それからゴキブリホイホイならぬネズミホイホイです。巨大な粘着板を、ネズミの通路に置いておく。でもひっかかるのは小さい個体のみ。
 どこから侵入するのかはっきりしません。ベランダの雨トイの中を上下している
とか、電線からとか、未だ不明です。
 先日も、窓の外から真夜中にキャーという声が聞こえ、夢の中で、誰かがネズミに遭遇したな……とぶつぶつ言って、そのまま寝ました。
 秋が深まって、ベランダを開けっ放しと言うことがなくなりましたのでしばらくは侵入は大丈夫かと。
 都内はクマネズミだらけになったという情報です。

 

印旛沼の水位をかっての自然状態へ戻す、と同時に大切なこと(4)

2005-10-03 23:45:02 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2004年12月24日 11:33[satochiba:0790] 印旛沼の水位をかっての自然状態へ戻す、と同時に大切なこと(4)
印旛沼は、本来大きな自然湖沼です。

「印旛沼の水位をかっての自然状態へ戻す」という提案は、今日明日と言うことではありません。目標は先の方だと、人々の合意形成が出来てから、時期的に考えられることで長期的な戦略と考えています
 水質再生には、本来の自然維持に携わってきた農家の方々の自発的な参加をも得て、かつ生態学的な見地と、治水面からのバランスを見ながらの取り組みが必須です。
 その面でのキーワードは、水位管理(3で述べました)と、農法(1)(2)の一部見直しによるものです。
さらに
(3)水位管理との関連性から、(6)の事項に注目しています。
 そして、コンピュータ管理により、印旛沼を生き物と見なして、絶えずコントロール出来るだけの諸設備の投入は考慮すべきだと、考えます。
 それは、排水機上のポンプの高度化(管理権は県側に)、堤防の見直し(素堀という条件で)、周辺での貯蓄出来る休耕田、溜池、一部は印旛沼に戻す等
上流域での溜池の強化、浸透マスの普及、等々、多岐にわたって、いろいろな方々の協働があって始めて可能となります。
 近未来の温暖化による自然災害、直下型地震による堤防決壊の可能性等は甘く考えられません。
 

印旛沼の水位をかっての自然状態へ戻すと同時に大切なこと(3)

2005-10-03 23:42:36 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2004年12月24日 10:00[satochiba:0788] 印旛沼の水位をかっての自然状態へ戻すと同時に大切なこと(3)
本年度は、印旛沼周辺域でも、かってなく地球温暖化等の影響と考えられる台風や集中豪雨等の自然現象の激甚化が生じました。
一部では、床下までの浸水も起こっており、印旛沼にかかわる治水をもう一段と強化することが必要だと考えられますいままで、本州の山間地で多かったとされる局所的な大雨が、利根川の下流域でも生じだしています。
 これから、さらなる温暖化等により、全世界的に、ますますひどくなりそうだという前提で考える必要があります。
 また、近年必ず起こるだろうと言われる直下型地震による災害を防除する対策を要求されだしています。
従って、治水対策と自然再生事業との横断的な対応策を同時並行的に検討していかなければならないと考えます。
 そこで、現在の印旛沼の堤防を有効に利用することが、まず基本であり、前提となります。
 そして、印旛沼全域での貯水量を大きく減らさないで、貯水を各所に分散化させていく算段を考えるべきだと思います。
キーワードとしては、
 1つ目は、利水での無駄・無理、むらを無くしていくと言うことです。行政間での話し合いを含めて、不断から工業用水や農業用水の使用量を、システム的に緻密に管理して、水資源の効率的な管理を目指して、減らしていける算段するおくことです。場合によっては、3方1両存的な発想も必要かも知れません。

 2つ目は、里山での溜池の復活による不断からの貯水。印旛沼周辺域の休耕田の水張り、出来たら田んぼでの水の循環利用による、印旛沼への依存度低下、そして早期湛水や冬期湛水水田の普及による田んぼへの水の貯蔵等の仕組み構築、不要な箇所等を買い上げて湿地や印旛沼等に戻して、水域の拡大をも検討すべきです

 3つ目は、市民参加による、家庭や企業等での不断からの節水、そして浸透マス等の普及活動による地下水脈の強化等

 これらにより浮いた水資源を元に、不断の貯水量を減少させておけば、万一の時の水への貯水許容量が増え、台風等でも大雨対策に強くなります。
何よりも植生の復活につながって、生態系のリズムの回復による水質浄化へと結びつきます。
また、堤防への負荷が減少しますので、地震等への対策の一環となり、大地震にも強くなります。
 次に、利根川からの、渇水時点での導水を前提としての、施策も必要となります。その上で、利根川や花見川への揚水ポンプの能力向上が求められます。
これは、大雨等での緊急時での対応能力を、最大限高めておく必要性が高いと考えられるからです。 

 現在の印旛沼周辺の素堀による堤防は、できましたらこの高さのままで、維持管理がされれば、管理によって水面を低下させることによって、治水への安全率は高まるのではないかと考えられます。



印旛沼再生案(2) あるグループの試案です

2005-10-03 23:39:42 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2004年10月10日 0:17[satochiba:0624] 印旛沼再生案(2)
ここをモデルとして、新たに地域にある湖沼と、人の生活系との共生をテーマにして、治水、利水をも大きな課題としながら、21世紀、コンピュータをも高度に利用した、印旛沼再生プランの原案をあるグループが作成してみました。

(2)第2案
 自然の湖沼での水面の高さに水位を戻す、その為の冬期湛水水田の普及と利用。
① かっての自然状態にまで、印旛沼の水位を下げる。 その不足した水量分を、印旛沼周辺域の田んぼを冬期湛水水田化することで、水域全面を拡大して補う。
② 冬期湛水水田では、周辺のほ場整備された田んぼ等を利用し、汚濁した印旛沼の水を緩速濾過によって、ピユアな水に復元する
③ 浚渫等を一切中止し、出来るのであれば、いちど完全に水を切って外気にさらし、同時に泥底の浚渫した穴ぼこを全て埋め戻す。
④ 外来種を全て排除する。特にブラックバスやブルーギルと同時に水草を食べ尽くしてしまう、ソウギョの駆除を重視する。
⑤ 印旛沼での過去の自然湖の状態で、1年間の水面の水位を、再度調査したデータを基礎にして、印旛沼の毎年の実情を踏まえて、コンピュータを介して適時水面の上下等の管理をする。
⑥ 環境を配慮した農法の普及、自然再生法の導入、環境直接支払いの問題、浚渫の中止による泥底の生体膜の復活で、窒素・燐酸・カリ等の流出を抑制する。特に窒素分。
⑦ 浅い底に戻すことによって、光合成細菌の増殖が促されれば、後は数年間手を付けず放置して、自然に再生をまかせ、印旛沼の回復を見守る。

あらたな考え方
① 浚渫等に費やされてきた費用を、上流域の水源保全のための里山整備や河川の自然再生事業等の業務、冬期湛水水田普及等を支援する直接支払い、自然との折り合いを付けるための研究等の原資に廻す。
② イトミミズやユスリカ、各種の藻、光合成細菌等が生活する生体膜(仮称)による底泥がもたらす自然再生への機能等の再評価が必要となります。 冬期湛水水田、緩速濾過、湖沼の底泥の生体膜(仮称)、いずれも、実は同じことを示している事が分かってきています。
③ 現在、更新工事中の長門川の水門等は、洪水対策等で必要です。洪水危険時等は思い切って自然河川として扱い、危険が去ったなら直ちに平常水面に戻す操作を行う等、本来、自然の印旛沼があるべき状況を、復活させ、それと現代社会との接点を、コンピュータを駆使して管理していく。
④ 気象庁のアメダスに相当する、生態系を定点観測しながら、リアルタイムに対応していける、生態系リアルタイム情報システムの構築を提案します。
 「田んぼの生き物調査」による、化学的な観測情報と、基準となる特定の生き物の生息情報との共生による情報収集システム構築
④ 人と自然環境を、生き物に関する最新情報、IT技術をキーワードとして、新たな付き合い方を再度構築すること。




印旛沼再生案(1)あるグループの試案

2005-10-03 23:34:08 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2004年10月9日 23:44[satochiba:0623] 印旛沼再生案(1)として語られる事
あるグループでは印旛沼再生のためのモデルが2案考えられているようです。
(1)短期的には、
上流域の河川汚染の原因を減少させる。特に残土産廃の件、畜産汚泥の件、冬期湛水水田等の普及による農法改善。
(2)市民の意識を高め、地域住民と協働して、生活系による汚濁を減少させる。
 いずれも大事なことで、千葉県、市民、NPO、企業、農林水産業の方々が、いまの仕事・生活等を介して、真剣に仕事として取り込んで頂くことが肝要です。
その上で、中長期として、十分な議論と情報開示、費用対効果等を含め、行政と市民の双方での評価テストを行った上で
(1)第1案
 手賀沼と同様にして、利根川の水を導水する.
長門川を介して、利根川から導水を流し込む。それにより印旛沼を閉鎖系の湖沼ではなく、河川同様の開放系にして、水質を改善する。
手賀沼での導水による汚濁防止効果の結果は、その先例となります。
 手賀沼でも、導水によって水面の上昇が確認されています。(カイツブリやオオバンの生息に大きな影響を生じています)その対策として、印旛沼の泥底をさらに浚渫し、出てきた泥を周辺の田んぼに撒いて、印旛沼より低い田んぼの水面の高さを印旛沼と同じ高さにかさ上げする等。
 この導水の方法での可能性は、実際、手賀沼だけでなく、すでに宮城県の伊豆沼でも迫川からの導水をすでに開始していることで実績を積み上げが出来つつある。

不明点
① 利根川からの導水のために、両印旛沼の堤防を5mの高さに高めることが前提。いままでの年度経過で地盤沈下を補うという意味で、浚渫と堤防のかさ上げを必要とするとの事。さらに長門川の堤防のかさ上げも必要になる可能性が、いまから
言われています。
② 導水した場合に、印旛沼では水質は表面的にはきれいになったとしても、その汚濁物質を外部に転換したことで、下流域に大きな負荷をかけることになる。
③ 導水した水をどこに排出するか。考えられるのは花見川への放出を通じての東京湾へ。印旛沼から自然流水で花見川という考え方もされているようです。
④ 印旛沼の堤防のかさ上げ、浚渫等により費用がかさむ、導水によって膨大な水を利根川から引くことに対してあらたに未来永劫生じるランニングコストが心配となります
⑤ 利根川からの新たな導水に伴う、利根川側での水資源をどこから調達するつもりなのか
⑥ 浚渫等により、今まで以上の汚濁と環境悪化も予想され、閉鎖系湖沼が、流域河川の一部のようなことになって、さらに生態系が激変する可能性があります。


印旛沼へ、今年も鮭が大量遡上の可能性。白鳥群もまもなく印旛沼の自然は、一部はいまだ健在です。

2005-10-03 23:29:30 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
2004年10月9日 23:31[satochiba:0621] 印旛沼へ、今年も鮭が大量遡上の可能性。白鳥群もまもなく印旛沼の自然は、一部ではいまだ健在です。

 印旛沼へは今年も、鮭の大量遡上が期待されます。今年も、印旛沼へ鮭の大量遡上が期待されています
 昨年秋、印旛郡栄町の新海秀次さんの田んぼの用水に多数の鮭が、利根川→長門川を遡り、飛び越えられるような田んぼの横の用水で、なんと産卵まで始めてしまいました。
 これは、冬期湛水水田を開始した直後に、白鳥群が飛来した、まさにその水田のそばです。
 冬期湛水水田から流出するピユアで温かい水は、鮭が産卵できるまさに求めている場所として、たどり着いたと考えられます。
 その調査時に、ここ数年長門川より膨大な鮭が印旛沼に遡上していると聞かされました。昨年11月には北印旛沼の入り口に張った網が鮭で一杯になって切られそうになって、あわてて網をはずしたという事です。
 この秋も長雨で、台風まで襲来しています。水門を乗り越えて多数の鮭が、印旛沼に遡上してくるはずです。
 多分、長門川流域で、湧水が湧き出している砂地に自然産卵を行っていると考えられます。 ちなみに、本埜村にも、新海秀次さんの田んぼにも白鳥群が10月15日~20日の間に第一陣が渡来するはずです。

子ども達を含め、教育の現状とこれからのあり方

2005-10-01 23:22:31 | 東京の街角からモニタリングでわかること

教育は最も中央集権的になりがちな世界です。考えてもれば、最も大事なことは、今後の基本的な方法が,見試めし方式と理解出来れば、それが日本の基本技術だと考えられまする。
(1) まづ、誰が考えても家庭での教育が最も重要だと思います。大事な事は、きちんと、親子相伝です。親の背中を見て人は育つ。親の苦労を実感して、自立し、生活力を身に付ける。
(2) いつのまにか、教育とは学校の、先生の専業の仕事になってしまった事が相通じています。
 こうなると、あとは問答無用の世界になってしまいます。これはまさに慣行農法に対しての、ふゆ・みず・たんぼの構築をする世界とそっくりになってしまいました。
 田んぼの乾田化とは、田圃の問題であると同時に、昭和40年代以降の各省庁で共通な手法であって、教育関係もまさにしかりです。教育の現場とは、まったくの乾田化状況ではないかと思います。それに携わるメンバー間での仕事評価も

(3) その本質とはそれは、多様な価値観を、単一の手法に圧縮するための方法論を追求してきてしまったわけです。
(4) いま、湖の乾田化方式から、全ての状況が180度、コペルニクス的な発想の転換を求められています。
(5) そのキーワードは、現場からの情報発進力こそが、力の源泉です。

まるで田んぼの生き物調査とそっくりだなと感じています。