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田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

H19田切夏大掃除25

2007-10-07 22:36:00 | 飯田線の旅
 このシリーズもいよいよ最終夜です。

 小淵沢で立川行きの普通列車に乗り換えた。ここまでくると車内の雰囲気も沿線の景色も、旅というより普段の生活圏じみてくる。田切駅では10人以上でわいわい賑やかだったが、今この瞬間は3人に減っている。そして、東京に近づくにつれて、分岐点の駅でまた、分かれていくのだ。
 いつも旅の終わりは、もの悲しい。と言ってもただ悲しいだけではなく、どこか祭りの終わりのような、心地いい疲れもある。そんな感じだ。

 今回一番最後まで残るのは僕ではなく局長だった。以前は田舎住まいの僕が路線の関係で一番最後だったものだが、今回はわざわざ一度東京まで出てきてから東海道新幹線で帰る局長が一番最後まで列車に乗ることとなった。

 こうして旅は終わる。だが、心はもう次の旅に向かっているのだ。
さあ、次の旅のプランでも考えよう。

H19田切夏大掃除24

2007-10-07 06:55:25 | 飯田線の旅
 気がつけばもう10月も第2週に突入する。すっかり気温も下がり、あの暑かった夏がひどく懐かしむ思えるようになった。

 今回の旅では、行程の都合と駅弁屋の廃業の影響でまだ1杯も駅そばを食べていない。これは実に大変なことなのだ。列車旅では短い移動の合間の時間を利用して、「ホームで駅そば」はごく当たり前の食事スタイルなのだが・・・ソバ屋自体がないのだからお手上げだ。旅の終盤、中央本線の乗り継ぎ駅「小淵沢」が狙い目だ。
 小淵沢からは、清里方面へ向かう高原のローカル線「小海線」が分岐している。こちら方面への乗り換え客も多く、結構賑わっている。特急あすざは別にして、中央本線で東京方面に向かう場合、この駅で乗り換えになるケースが多い。僕らは少し早めの時間配当で移動しているので乗れないが、もう少し遅い時間に、この行楽の時季は東京まで直通でオール2階建て車両で運行される「快速ビューやまなし」が運行されていて人気がある。
 さて、ホーム上に駅弁の売店、おみやげ物の売店、そして駅ソバの売店が揃っていて実に好感が持てる。まず弁当屋をのぞくと、名物の凝った弁当が多数並んでいる。「元気甲斐」などのネーミングも楽しいが、大変手の込んだ豪華な弁当で、その分少し高めの価格設定となっている。こうしている間にも弁当の売店の後ろにあるソバ屋から汁のいい香りが漂ってくる。これは罠だ。この汁のいい香りは途轍もなく食欲をそそる。
 駅のソバ屋は何処もそれ程メニューに違いはない、何も入ってない「カケ」を基本に、卵・わかめ・かき揚げの天プラ等をトッピングするバリエーションだ。所によっては更にコロッケが加わったりする。小淵沢では、この他に「キノコ」がある。そこで小淵沢でそばを食べる場合は、この「キノコソバ」を定番にしているのだ。

 乗り継ぎ列車の発車まで12分ほど。時間的に微妙な長さだ。食べたい気持ちはあるのだが、この時間の短さがどうも気に掛かる。かと言ってあのプラスチックの持ち込み容器で車内に持ち込んで食べる気はしない。どうもプラスチック容器のソバは味気ないのだ。昔ならものの3分で食べてしまう自信もあり、迷わず食べていたあろう。しかし、この年になるとそれもちょっときつい。散々迷った挙げ句、涙を呑んで、耐えがたきを耐え、偲びがたきを偲び、諦めることにした。これで、今回の旅は「無駅ソバ」確定になった。