腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



スギちゃん、ベストジーニストから外れる!


ま、そりゃそうでしょう。

ファッション業界では今年ブレイクするはずだった袖なしGジャンがスギちゃんのおかげでサッパリ売れず、在庫過多だそうで。

何が災いするか分かったもんじゃない。


スギちゃんも逆に外れたことをネタにできるので良かったんじゃないかなぁ。




先日、G-ショックの修理のご依頼を承りました。

こちらがそのG-ショック↓


DW-5900C-9


なかなか古いモデルですが、修理依頼の内容が...








時計本体のカバー(ベゼルカバーと言います)が劣化して割れてしまってます。


カシオの部品受注センターへ在庫の問い合わせをしたところ、モデルが古いのでストックが無く、代替え品も無いという返事でした。

お客様に事情を説明して持って帰ってもらいましたが、残念がってました。


G-ショックに限ったことではなく、ウレタンゴム製品は経年劣化でネチャネチャになったり、ボロボロになったりします。

“加水分解”と呼ばれる症状です。

年代物のスニーカーのゴム底がボロボロになったりするのも加水分解が原因。


管理方法などにより、若干の差がでるとは思いますが、普通に使っていたら約10年~15年くらいで加水分解が始まるのではないでしょうか。

ウィキやヤホー!百科事典で調べると、複雑な化学方程式が載っていて何のことかサッパリ分かりませんでしたが、要するに劣化したウレタンゴムが水分を吸収してボロボロになってしまうのが原因のようです。


ということは、ちょっとでも長持ちさせたい場合は、水分に気を付ければいいってことか...ね?


直射日光も良くなさそうなので、G-ショックの劣化を防ぐには天気の良い日は避けて、雨の日も避け、汗などにも注意し、マリンスポーツ時には必ず外す...



これじゃG-ショックの良さを全く引き出せない!(><)


ま、大事にするに越したことは無いが、防湿ケースにビチッと保管して全く手に触れないのも可笑しなことですので、G-ショックなんかはガンガン使ってあげて最後はボロボロになった方がG-ショックとしての天寿を全うさせてあげれたんじゃないかと思いますが。


店主もG-ショックを2~3本持ってるが、そろそろヤバイかも...



AB+H₂O→AOH+BH...

え~っと、スイヘイリーベーボクノフネ...その先は忘れた腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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