昨日ご来店いただいたお客様(30代男性)との会話。
お客様「自分で電池交換しようとして電池入れ替えたんですけど、動かないんです」
時計はディーゼル。
裏ブタを見ると四隅に小さいプラスのネジで留まっているタイプ。
あ~、家に精密ドライバーがあればついつい開けてみたくなるのが男の子の心情。
店主「ちょっと中見てみます。10分ほどお預かりしますね」
預かって裏ブタを開け、内部機械の状態を確認。
やっぱり...
素人さんがやりがちなミスを発見。
コイルブロックに傷が入ってました。
こちらが一般的なクォーツムーブメント↓
(店に転がっていた時計でお客様のディーゼルではない)
オレンジ色の筒状のパーツがコイルブロック。
これに傷が入ると電流が流れないので動かなくなります。
裏ブタを開けるときにマイナスドライバーなどをケースとフタの間に無理やり突っ込んで中のコイルを破損させてしまう、というパターンが一番多いんですが、昨日のディーゼルは電池交換する際にコイルに傷を入れてしまったようです。
お客様が戻ってこられて状態の説明をしました。
時計は諦めるそうです。
残念。
ま、逆に言えばこのコイルブロックさえ気を付けてもらえれば電池交換はご自分でも可能かと思います。
ただし、ある程度きちんとした工具を揃えてもらわないと、ケースや裏ブタが傷だらけになるかもしれません。
あとは、ほんのちょっとの技術。
きちんとした工具とちょっとの技術。
お持ちです?
では、修理品のご紹介。
こちら↓
オメガ コンステレーション クォーツ
奈良市在住のT様所有。
分解掃除、回路交換、電池交換、パッキン交換、防水検査(日常)を行いました。
オメガの婦人用ドレスウォッチ、コンステレーションのクォーツモデルです。
文字盤面はマザーオブパールでインデックスにはダイヤがセッティングされた奇麗な一本。
電池交換してもすぐに止まってしまうということでお預かりしましたが、回路交換を要しました。
T様大事にお使いくださいませ。
小学生の頃、家のラジオをバラバラに分解して親にこっぴどく叱られたことがある腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
男の子ですから。
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