スペイン、リアルとなるとここ最近ではアントニオ・ロペス・ガルシアさんとかグスタフ礒江さんとかの企画展を見てきているのですが、
共通するのはリアルがそのままでなく、そうであるだろう、という誇張といったファクターも含めそのものの本質にアプローチしようという作品だ、ということ。
表題にあるMUSACとはカスティーリャ・イ・レオン現代美術館のこと。マドリッドの北西、内陸部レオン市に出来た現代アートの美術館とか。
映像、インスタレーションなど様々な手法で、まあ正直どこまでが”リアル”であることを作家の方々が追及していたか不明なものの方が多かった気がしますが、少なくともアーティストの”目線”を意識させられる展示となっていました
今回の展示はいずれも撮影OKということで、気になったものを幾つか下に例示してみます
家具などを真ん中真っ二つに切ってみたらどう見えるか、の図^^;
意図は何となく、ですが、これ芸術っすかね??
次は家族の何気ないポートレートを絵画化、デフォルメを加えた大作
モデルとなった家族は結構燥いだポージングだったそうですが、ふむ、分からん
これはフライヤー冒頭でも紹介の映像なんですが、この大学、学生運動で騒乱状態になっても、騎馬警官がキャンパス建物に入り込んで制圧できることを想定した設計になっていることをこのアーティストは示した、とのこと
次は別々の作品ですが、暗室状態の中でイルミネーション、というか、tokyoboy的には夜間フライトで下界の道路とかを見下ろすのに似てる、と思った作品
その次は如何にもリアルな女性の腕がアンドロイド、がネタですね
それにしても、アンドロイドは既にスマホのプラットフォームで定着している感が…
最後に、舞台はコロラド、神話オイディプスのオマージュを能面を被った役者さんが演じる不思議な作品
この不気味さはご覧いただくしか伝わらないかな??
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さて、今回の常設、前回と11階部分は1点を除いて(岡本太郎さんの作品が変わった by キュレーターさん情報)変更無しですが、3階は全面的に変わりました。
添付フライヤーでは第2部のところです
戦後芸術、なかんずく60年代の作品にフォーカス…
ということは、結構お馴染みのアーティストが並ぶ訳で、篠原有司男さん(フライヤーの原色派手派手しい作調の方で一発で、”アーッ”と思い浮かびます)、横尾忠則さん、など成程でした
あ、3階入ったところは最近の方、塩保朋子さん(1981年生まれ)の巨大”切り絵”「BIRTH」が凄かったですよ
さて、今回の入場料は1,100円。これが2割、220円割引となって、ぐるっとパス効果は計17,910円となりました。
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