障がい児や発達が気になる子どもの発達支援は、ほとんどの自治体では児童福祉の所管。
市原では就学時になると支援は発達支援センターから教育センターに代わるため、支援がぷっつり途切れてしまうこと。
子どもにとっても親にとっても不安。この問題を6月議会で小沢議員が取り上げました。
そこで福祉と教育の両面で支援している、奈良県橿原市の子ども総合支援センターを視察しました。
センター長が教育総務副部長とは驚きです。
子ども療育課と教育支援課がそれぞれの課を越えて関係を深め、支援の隙間を埋めることをキーワードにしているんです。すごい!
2つの課が協力し合うに至るまでには、地道な努力と熱い想いがあってのことです。
普段は幼稚園や保育所に通う子どもたちが、理学療法・作業療法・言語療法・音楽療法・臨床心理士による個別指導など、個々の必要性に応じて療育を受けています。
その内容を幼稚園や保育所と情報共有し、子どもの発達を両者で支援するためにケア会議を開いています。
幼稚園や保育所の担任や園長が支援センターにきて子どもの様子を見たり、逆に幼稚園や保育所でどのようにすごしているのかを見に行くこともあります。
就学後は同じように小学校とケア会議。
「私たちは黒子。子どもの活躍の場である幼稚園や保育所、学校との連携を大切にしています」 ステキな言葉ですよね。
療育を受けながら就学後につながっていくことは、親にとって安心できるものです。
これは訓練室。
次は理学療法士が作った道具。ビー玉を上から落とすとコロコロ転がっていきます。
「赤い所に入れよう」 うまく自分の手をコントロールできるかな?
訓練は楽しくなきゃ続きません。
次は体を使ってみよう!バランス感覚を養います。
左はセンター長(教育総務副部長)さん。右は笑顔で童心に返った小沢議員。
可愛いトイレで、排泄トレーニング!
奈良県立医科大学との協定で医師の派遣があり、医療との連携も大切にしていて、ちょっと驚いたのは国内でも少ない児童精神科医が奈良には多いこと。
大きな病院でなくても、発達障がいを診断できて処方できるクリニックが幾つかあるんです。
基本的に母子通園なので、通園児の療育の間、兄弟を姉妹を預かってくれるボランティアさんがいることも驚きました。
母子が療育に集中できる。これってすごく大事なことなんです。
ここがお預かりルーム。
療育を終えた子どもさんも、ここで遊んで帰ることもあるようです。
今回の視察は少数会派の議員4名で行きました。
左から竹内議員、大曾根議員、小沢議員、私。
この後は古き街並みを保存している橿原市今井町へ。
障がい者就業の場「ブリッジ」も、街並みに溶け込んでいます。
翌日の視察は後日報告いたします。