昭和40年代の高校生ヒゲは、将棋の勉強にハードルがありました。
熊本では将棋を嗜む人間に対して、ひんしゅく感があったからです。
今では、考えられないような時代感覚。
そんな逆風の中ですから、跡取り息子が “将棋道楽!?” にふけるのは、
許される筈はありません。
で、臆病者ヒゲが考え出したのが、将棋盤を持たない事でした。
下手に実在(?)の盤を持つと、将棋を演っていることが親にバレバレ。
盤が無ければ、嘘をついてないとのアリバイ(?)主張になる。(笑)
じゃあ~ どうやって将棋の勉強すればいいのか。
とりあえず詰め将棋で、残像能力をトレーニングする事に。
実戦力も同時に養成出来る様に、塚田九段の “実戦型詰め将棋” を選んだ。
練習の方法はこうです。
先ず、問題図を30秒から一分間で瞬間記憶します。
そして本を閉じて、(脳内で)3分以内に解くのです。
ものすごい集中力が必要ですし、更にひとつハードルがあります。
問題図の持ち駒がやたら多い時は、難儀するのです。(笑)
つい最近見たテレビの将棋番組で、子ども将棋教室のシーンに驚きました。
目隠し詰め将棋練習として、ヒゲが行なった方法とそっくりだったのです。
生徒たちは、顔を机に伏せている。 盤も駒もありません。
先生が問題の図面を、盤面符号で読み上げます。
「 玉方、2一玉 ・・・ 攻め方 ・・・ 」 みたいに。
読み上げが終わると、一斉に脳内盤で解き、解答を紙に書き始めた。
なんて! スパルタなトレーニング。 おもしろ~い (笑)
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。