田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

マイナス金利とヒゲファミリー②

2022-01-26 19:21:20 | 2人3脚チンタラ道中
もう随分前の 『マイナス金利・・・』のブログ。
末尾に、「 〜つづく〜 」 と表示しています。
その続編と言うべきブログが、度がつくほど遅くなった今日になりました。(爆笑)
一部重複していますが、諸般の事情によるとでも申しましょうか? (苦笑)

さて、70年代終わりから80年代初めのヒゲ・ファミリーの家計。
日曜日の食事は “マンゴロビールや平目のアラ鍋” でしのいでいたと書きました。
この食材 “小ヒラメの頭・中骨” なんかを “水炊鍋” で食べるのは、実はとても大変です!
年端もいかぬ子ども達が、 “崩れ易い中骨”を食べてる光景は、まるでおしん物語です。オヨヨ~
今なら、「虐待⁈」とばかりに、たちまち “児相やマスコミ” が駆けつけるでしょう。(笑)
「こんなお粗末な食事では、子ども達が栄養失調になりますよ。生活保護もありますが?」と。
      
            

ところで、家庭支出でのエンゲル係数は、『毎日の事』だから、大きな影響があります。
例えば、会社で何気に飲む缶コーヒー百円、疲れた自分への小さなご褒美で当然と思う方も。
しかし、つい手軽に日々(!)出費するのは、月のトータルでは家計に大きな負担になる可能性も。

日曜日のアラの鍋はともかく、ヒゲ家の場合、特に“マンゴロビール(飲食業の隠語)”と云う名の
“客の飲み残しの瓶ビール”での節約は、毎日の事だから大きかった。
念のため言いますが、飲み残しと言っても瓶ビールですから決して“汚ないモノ”ではありません。
当時のヒゲ夫婦二人の晩酌は、中瓶ビール2〜3本が平均。
例えば、新品ビールの原価を250円とすると、日に750円が必要に。
一週間で750× 7で、5250円。
だから一カ月で、約2万1千円ほどのビール代を出費するのは薄給には痛い!!

ではなぜ、 そんな“爪に火を点す”ような節約を続けたのか?
一日も早く、ある一定額 の貯金をする事が肝心だったのです。
今では信じられないことですが(笑)、60〜80年代の日本では、
銀行にお金を預ければ “ 利息 ” が生まれたのです!
現在では、下手に銀行に金を預けてると、“ 目減り! ” する事さえあるのに。(怒)
繰り返しますが、これは預金すると “ 利子というモノ ” が発生した古き良き昭和の
システムがあった時の話。

その一定額とは “ 300万円 ” です。
当時、『マル優』と云う名の厚遇された貯金制度がありました。
国民に貯蓄を奨励するという国策でしょうか。
この300万と云う “ まとまった金額 ” を “ 定期預金 ” にすると、
今では考えられない様な高い利息が付いたのです。
そこは、マイナス低金利の現在とは、180度真逆のワールド。
貯蓄意欲を促す政策でしたので、その利子は “ 非課税 ” と云う優遇処置も。

このマル優と云う制度が、『 時を金にかえる錬金術 』 になったのです。
先ず、ヒゲ夫婦二人分で600万円が目標です。
こうして、定期預金を預けていると、ある日、忘れた頃に!!
満期になったマル優定期が、『利息と言う子供』を引き連れて戻って来るのです。
まるで、映画 “野性のエルザ” が子連れで帰還する時みたいに!?

ヒゲの子ども達も暫くの耐乏生活の巻き添えになったのは、
ある意味で不幸なんだが、まぁ “ 人生は万事塞翁が馬 ” と言いますから。
数年後には、この利子のおかげで、外食の恩恵を味わうことが出来るようになるのです。
当時の熊本では、まだ珍しい殼付き生カキ・きのこスープ等をレストランで腹いっぱい
堪能したのでした。
子供期にして、アリとキリギリスの物語を体験出来たわけですね! (笑)

《 余談ですが ・・・ 》
   2011.1.30のブログに、数日前にBattenさんからコメントを頂きました。
   そのブログに掲載していた写真が、当時の子供達との外食時のものでした。
   昔のブログを懐かしく読み直す切っ掛けを与えて下さるバッテンさんに感謝です。
   お店の名前は、元・交通センターの地下街にあった 『 アンジェロ 』さんです。

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