鉄人２８号！！

小学生のヒゲは、プラモ・オタクでした。
だから、基本、オモチャ類には手を出しませんでした。
もちろん、子供の小遣いで消費出来る範囲は限られていましたから。
唯一例外で貰ったのが、ブリキ製の鉄人２８号。
長いめのコードが足元に接続されて、電池式のモノ。
　　　　　　　　　
小学生には、漫画に登場する鉄人２８号は憧れの的でした。
ヒゲ的には、少年が操作するリモコンが一番のお気に入り。
あんな大きい鋼鉄製のロボットを、ケーキ箱みたいな道具で、意のままに操る事が出来る。
なんて素晴らしいことでしょう！
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
しかし、ヒゲが貰った鉄人２８号は、ゆっくり脚が動いて目が光るだけです。
まあ、当時としては、そんなモンでしたが。
なによりも、小学生ヒゲが気に入らないのが、電線でつながっている点です。
どんなに移動しても、しょせんコードの長さの範囲内でしか動けない。
失望感が、ヒゲ小学生をおそいます。
　「　何だ？　ずいぶん漫画と違うじゃあないか！　」
ワイアレスのリモコンで操作するのが、気持ちイイはずなのに。

そんな熊本にも、やがてリモコンのスポーツカーが入荷するようになります。
しかし、もうその頃には、ヒゲの関心は別のモノへ。

それから、もう随分経た現在。
今でも、ヒゲには、リモコンへの切望が残っています。
小さい頃には遊べなかった、二つアンテナが付いたケーキ箱型リモコン。
鉄人２８型ロボットのオモチャを、一度でイイからピコピコしてみたい。
孫のオモチャでも、貸してもらおうか。
自慢げに教えてくれるかな？　
　　　
　　　　　　　　　　　　　≪　４歳の頃のゴジラ孫　≫
もしかしたら、「　爺ちゃん、もうこんなの古いよ！　」　と言うか？
レゴで作ったロボットを、プログラミングして動かしているようだし。

この原稿を書いていたら、突然の訃報が飛び込んできた。
鉄人・衣笠祥雄氏が、ガンで亡くなったと。
まさか、鉄人の冠が、漫画の鉄人２８号からとは知らなかった。
驚きのヒゲでした。
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　
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