水たまりの中の青空 ~第二部~ (百六十七) 2021-11-30 08:00:53 | 物語り “待て待て、急いては事を仕損じるぞ。それとも、据え膳喰わぬは男の恥か? いやいや、小夜子は俺の伴侶になる女だ。そこらの女どもと一緒にしちゃいかん” . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百六十六) 2021-11-25 08:00:28 | 物語り 小夜子の精神状態が見えない現在、どう接すれば良いのか分からない。“普段通りにしてください”。往診した医者は言う。たかが町医者の下した診断だ、信頼して良いものか迷ってしまう。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百六十五) 2021-11-24 08:00:09 | 物語り 「実はな、小夜子。そのアナ、なんとか……がな、アーシアって呼ばせてくれ。アーシアはな、睡眠薬の飲みすぎだったんだ。聞いたか? アーシアから」 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百六十四) 2021-11-23 08:00:37 | 物語り 一礼をして立ち去ろうとする五平を「すまんが、ニ、三日会社を休むぞ」と、呼び止めた。 「もちろん、そうなさってください。とに角、一日も早い回復を祈ってますよ」 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百六十三) 2021-11-18 08:00:58 | 物語り 「ああ、これですか。ご所望のアイスです。ドライアイスを入れさせてますから大丈夫だとは思います、、、」 五平が言い終わらぬうちに、小夜子の手が伸びる。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百六十二) 2021-11-17 08:00:49 | 物語り 負の時代を経ての今なのだが、小夜子には我慢ができない。 晴れやかな輝かしい道を歩きたい小夜子にとって、あってはならぬ道程だ。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百六十一) 2021-11-16 08:00:40 | 物語り 再度の連絡が入ったときには、もう夜になっていた。 「えらいことです、武さん。小夜子さんの話は、ほんとのことでした。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百六十) 2021-11-11 08:00:17 | 物語り 「専務を呼んでくれ」 電話の向こうが騒がしい。 今朝、「小夜子を連れてくることにした。俺のお姫さまを、皆に紹介しようと思う」と、告げたばかりだ。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百五十九) 2021-11-10 08:00:38 | 物語り 小夜子の変事を外出先で聞かされた武蔵は、その足で自宅へ戻った。武蔵の目に入った小夜子は、ソファに腰掛けてじっと一点を凝視している。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百五十八) 2021-11-09 08:00:15 | 物語り 「さよこさん。あなた、さよこさんよね。大丈夫?」 「行かなきゃ、行かなきゃ。アーシアが淋しがってるわ」 突然立ち上がった小夜子は、夢遊病者のように、ふらふらと店を出ようとする。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百五十七) 2021-11-08 08:00:08 | 物語り 「気を悪くなさらないでくださいな。お話が、実は来てたんです。この間お出で頂いた折りに、ご一緒されていたお客さんが、お嫁さんに欲しいとおっしゃられて。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百五十六) 2021-11-03 08:00:35 | 物語り 武蔵の元に、百貨店からの手紙が届いた。普段ならば気にもとめずに武蔵に渡すのだが、武蔵の名前と共に、小夜子様と宛名書きしてある。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (百五十五) 2021-11-02 08:00:44 | 物語り 「今夜の寄り合いは、わし抜きかい? わしに聞かせたくないことでもあるのかい?」と、茂作が現れた。 意地悪げに、ギロリと正左ヱ門を睨みつける。 「いや別に、そんなことは」 . . . 本文を読む