愛の横顔 ~100万本のバラ~ (六) 2023-08-30 08:00:54 | 物語り 激しい雷雨のなか、東京駅のとけいは夜の九時をさしている。 ひさしぶりの外出をした松下だった。 電車からの乗降客と雨宿りのためにとどまった乗客たちで、構内は大混雑だ。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十六) 2023-08-29 08:02:52 | 物語り 赤子の誕生は、小夜子を大きく変貌させるに十分なことだった。 母親の愛情に飢えていた小夜子を不憫だとおもう茂作は、小夜子のわがままにつきあうことでしか愛情を注ぐことができなかった。 . . . 本文を読む
ポエム 黎明編 (stop the music!) 2023-08-28 08:00:43 | 詩 恋に 終わりがくる 渚に 陽がしずみ 闇の訪れのこえ ━ stop the music! . . . 本文を読む
青春群像 ご め ん ね…… 祭り (十 ) 2023-08-27 08:00:04 | 物語り 計画自体は、じつに大ざっぱなものだった。 小屋から連れ出すことだけで、その後どこでどうするということまでは考え付かないものだった。 . . . 本文を読む
[ブルーの住人]第三章:蒼い恋慕 ~ブルー・ふらぁめんこ~ 2023-08-26 08:00:20 | 物語り 少年の目は、ふたりに移った。 が、そこにはもうふたりの姿はなく、背の高いがっしりとした男がひとり、踊り狂っていた。 . . . 本文を読む
[宮本武蔵異聞] 我が名は、ムサシなり! (二十) 2023-08-25 08:00:42 | 物語り しかしムサシはまるで動じない。 不気味なほどに落ち着きはらっている。 梅軒には初めての経験だ。梅軒の手には鎌がある。 . . . 本文を読む
愛の横顔 ~100万本のバラ~ (五) 2023-08-23 08:00:14 | 物語り 親戚一同からは「まっとうな職に就いたらどうだ!」となじられる。 「知り合いの会社で、しっかりと母親の面倒をみてやれ」と忠告もされる。 . . . 本文を読む
水たまりの中の青空 ~第二部~ (三百八十五) 2023-08-22 08:00:26 | 物語り 「ほんぎゃあ、ほんぎゃあ!」 ひと際大きな泣きごえが分娩室にひびいたのは、入院翌日の午後にはいってからだった。 . . . 本文を読む
青春群像 ご め ん ね…… 祭り (九) 2023-08-20 08:00:22 | 物語り 「分かるか。旧約聖書に書かれていることだけど、アブラハムという族長はだ、実の息子をころそうとしたわけだ。 神の啓示でだ、天使をとおして伝えられたんだよ。 . . . 本文を読む