「うんうん。うまいよ、ミドリ。もう一つ欲しいぞよ」
「じゃあ、行くよ。ケンちゃん、大きく口を開けて!」
「イヤだ! こじあけて入れてくれよ」
「うんっ、もう。ケンちゃんの甘えん坊が」
そんな二人のじゃれ合いを、彼は気恥ずかしく見ていた。
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9月23日に、一匹の蜂くんが天寿を全うしていました。
その後は、何とか頑張っていた蜂くんたちです。
いつだったかは、あるいは23日の時点で息絶えていたのか、もう一匹が見つかりました。
28日(日)のNHKスペシャル「老人漂流…」
衝撃でした。明日は我が身、そんな思いで一杯になりました。
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「タケシ。このポッキー美味しいんだよ」
と口に銜えながら、彼に食べさせようとする。
反対側を銜えろという。ドギマギしながら彼が銜えると、あっという間にユミの唇が彼の唇に触れた。
そしてしっかりと抱きしめられると、長い口づけをされた。 . . . 本文を読む
かれこれ二時間近くをその店で費やした。
その間中、配送業務における心構えやら、デパートにおける人間関係を陶々と語った。
人間関係といっても愚痴にも似た事柄もあり、少々辟易することもあった。
社員食堂で女子社員達の噂にのぼる井上像ー生真面目すぎる・固すぎる・冗談が通じない等々ーそのものだった。
しかし井上の言も、至極当然のことのように思えた。 . . . 本文を読む
良いお天気でした。
八月の悪天に比べて、ほんとに九月は良いお天気ばかりです。
そして一階には、いつも利用している喫茶店があります。
焼きシフォンケーキセットが、とっても美味しいんです。
初めての会場になった折りに食して以来、毎回(月一回)食しています。
本日も頂きました。美味い! 「余は満足じゃぞ」
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「ケンちゃーん! 寂しかったよお!」
「ユミでーす!」
「おぉ、ミドリー!会いたかったぞー」
井上は、その声と同時に立ち上がると、両手を広げてミドリを抱きしめた。
「こらこら、又始まった。あぁ、お尻を撫でてるう。気持ち良くなるから、だめえぇ!」
「おいっ! 御手洗君。俺の真似をしなくちゃだめだ。やり直し、やり直し!」
と、二人を追い返した。 . . . 本文を読む
「大きな犬に襲われかけた時に、届けにいった商品をかばって噛まれそうになったらしいんだ。
以前に、訓示の中でさ、『商品を第一に考えること。車の水しぶきに対しては、自分は濡れても商品は濡らすな。』って言ったんだが、それを守ってくれたんだナ。 . . . 本文を読む
今朝も台所に立って、朝食と弁当の用意です。
そうそう、今朝はバックに竹下ユキさんが熱唱する「100万の本バラ」をリピート状態で流しています。
あいつも毎日こうやって皆の朝食と弁当を用意してたんだ、と。
「頑張ってたんだな…」
今さらでしょうが、感謝、感謝! ですわ。 . . . 本文を読む