昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十九) 七人の女侍たちの女主人

2014-05-31 17:31:59 | 小説
まだまだ粗悪品が混じり込んでしまうことがある今、メーカー側の恣意的な混入を恐れる武蔵だ。何としても、それは阻止しなくてはならぬ。価格決定権死を守したいメーカーサイドにとって、富士商会のように力のついてきた卸問屋は、ある意味脅威になっいくる。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十八) 事務の女性陣。君たちが、もっとも重要なんだ

2014-05-30 18:38:35 | 小説
うんうん、と頷きあう増岡を始めとする配達人たち、口々に竹田を褒めそやした。 「そうだよ、出掛けには『気を付けて』だし、帰ると『ごくろうさん』だし」 「それに、差し入れもしてくれるじゃないか」 「火鉢も用意してくれたし」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十七) 女房の尻に敷かれた情けない男

2014-05-24 10:46:37 | 小説
月も半ばになって、荷の動きも落ち着いてきたことから 「どうだ、みんな。今夜、ご馳走をしてやりたいんだがな」と、武蔵から声がかかった。 「皆のおかげで、新規の客がどっと増えた。然も、老舗の店ばかりだ。 『成り上がりが!』とケチをつけてた所ばかりだ。 これで富士商会の株も上がるってもんだ。なあ、みんな」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十七) 英霊さんたちに、恥ずかしいこった

2014-05-23 19:22:35 | 小説
町内の旦那衆が、物見遊三でやってくる。 商売に関わることでもないのだが、無碍な対応をするわけにもいかない。  「ほお、あんたかい? 暴漢をやっつけたというのは」 「大立ち回りだったそうだね。投げ飛ばしたんだとか?」 「男たちは、ビビって奥に引っ込んだそうじゃないか!」 「まったく、嘆かわしいことだよ。英霊さんたちに、恥ずかしいこった」 . . . 本文を読む

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