奇天烈 ～赤児と銃弾の併存する街～ （十一）

「なんだと、こら！　６０台だからアダルトは観ないだと。 糖尿で、お〇〇チンが勃たないだと。 . . . 本文を読む

［淫（あふれる想い）］ 舟のない港 （二）昨夜のことだ。

　昨夜のことだ。角のビル前に所在なく立ちすくむ、まだあどけなさの残る少女に、赤いほほ紅と真っ赤な口紅を無造作に塗りたくった唇に郷愁を覚え、思わず声をかけていた。　連れだって喫茶店のドアを押した。ＢＧＭに耳を傾けつつ、男はとりとめもなく話している少女にときおり相づちを打った。なにか楽しいことを喋っているらしく、ときおりコロコロと笑い転げている。男には心地よいリズムのように感じられるそのお喋りも、きの . . . 本文を読む

［ライフ！］ ボク、みつけたよ！ （十三）横道にそれてしまいました。

横道にそれてしまいました。 これからも話の途中であちこちと寄り道するかもしれません、どうぞ辛抱づよくお付き合いくださいな。 . . . 本文を読む

愛の横顔 ～ＲＥ：地獄変～ （十七）この間、見つからないようにと

「この間、見つからないようにとここに置いたんだった。 それを忘れていたよ。 うん、大丈夫だ。すべて揃っている。 . . . 本文を読む

水たまりの中の青空 ～第三部～ （四百五十一）

朝の10時に出社し、夕方は4時に退社する。 朝の出勤時には「おはよう！　きょうもがんばりましょうね」と、明るく声をかけている。 . . . 本文を読む

ポエム ～黄昏編～ （ｊｉｓａｔｓｕ）

青い空 　　俺は憎かった 　　だから　だからこそ . . . 本文を読む

小説・二十歳の日記 十二月十五日 （曇り）

きょうは、いい日だ。 Ｉｔ'ｓ　ｎｉｃｅ　ｄａｙ！ チコからの手紙がとどいた。 . . . 本文を読む

奇天烈 ～赤児と銃弾の併存する街～ （十）

受話器をおいて離れたところ、電話をきられると思ったのか、またぞんざいな言葉に変わった。 「こら、田中！　かってなことするな！　 . . . 本文を読む

［淫（あふれる想い）］ 舟のない港 （一）まだ明けやらぬ朝もやの中、

まだ明けやらぬ朝もやの中、プライドの高さをその薄汚れた白っぽいトレンチコートにほのめかせ、三十路の旅も半ばの男が足早に歩いている。 . . . 本文を読む

［ライフ！］ ボク、みつけたよ！ （十二）入院時は、正直のところ

入院時は、正直のところ「どうでもいいや」といった自暴自棄な気持ちでしたねえ。 離婚してまだ半年も経っていない、たしか五十三歳だったと思います。 . . . 本文を読む

愛の横顔 ～ＲＥ：地獄変～ （十六）失礼しました。

失礼しました。わたしのことはさておきまして、小夜子さんのおはなしを聞くことに。 ああまた善三さんが吠えてらっしゃいます。 こんどは立ちあがって威圧されます。 . . . 本文を読む

水たまりの中の青空 ～第三部～ （四百五十）

ひととおり回りきってしまうと、小夜子の日常に空いたじかんが増えはじめた。 毎回まいかい小夜子が同伴するわけにもかない。 ときに新規開拓のためのお供を、とたのまれることはあった。 . . . 本文を読む

ポエム ～黄昏編～（漁り火）

沖に見える　漁り火の彼方　 夜光虫が　波の背に揺れる . . . 本文を読む

小説・二十歳の日記 十二月三日 （雪）

寒いあさだとは思っていたけど、まさか雨が雪にかわるなんて。 初雪だ。 . . . 本文を読む

奇天烈 ～赤児と銃弾の併存する街～ （九）

「ほら、みろ。持ってるだろうが、田中さんよ。 嘘はいけないよ。ひとつうそをつくとね、際限なくつきつづけなくちゃならないんだよ。 . . . 本文を読む