昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (六) このまま帰ろうか

2014-11-30 12:05:11 | 小説
真理子は車を小一時間近く走らせて、高速道路のインターチェンジ近くのラブホテルに着いた。敷地内の砂利道に入った折りに、車の揺れと音に”起きちゃうかな?”と不安な気持ちが湧いてきた。 ”やっぱり、このまま帰ろうか” . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (六) じゃんけんゲーム

2014-11-27 08:56:01 | 小説
「じゃあさ、大学で流行っているんだけど“じゃんけんゲーム”でもやるかい?」 彼は、思わず井上課長に教えられたゲームを口にした。 ”ナイトクラブで遊んだゲームなんだ”とは言えず、学生の間で人気のゲームと言ってしまった。そしてそのゲームの内容を説明し終わると、酔いつぶれて横になっていた田口が、ムクリと起きあがった。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (六) 超高齢者社会が現実のものと

2014-11-26 08:47:45 | 小説
「まだいいんだよ、失禁だけなら。 悲惨なのは、呆け症状の出た家庭だ。もう酷いもんだ。 お嫁さんを泥棒呼ばわりしたり、食事の直後に”飯を食べてない!”って叫んでみたり、とか。 もちろん徘徊もあるし、最悪なのは昼夜逆転してしまうことなんだ。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (六) 失禁が激しいらしいんだ

2014-11-25 08:50:32 | 小説
「おい田口、飲み過ぎだぞ!」 慌てて高木が、田口を制した。気まずい空気の中、皆押し黙っていた。 「飲み過ぎらぁ? はたり前だ、飲まずにひられるかは。 何ら、なんら。何は悪いことを言っらはあ、ほれえ。 ほんろのほとをひって何が悪いんらあ!」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (六) 俺は嫁さんが欲しい。

2014-11-24 08:55:09 | 小説
「確かに、田口の言うとおりだ。年中無休だ。 そりゃ、手を抜くことは簡単さ。だけど、何ヶ月か先にしっぺ返しが必ず来る。 今のやり方じゃ、お先真っ暗だ。 親父達は、”仕方が無い。国の政策の誤りだ”なんて逃げてるばかりだ。 そうじゃないんだ」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (六) 頭を畳にこすり付けて哀願

2014-11-23 14:12:16 | 小説
田口はふらつく足で真理子の後ろに回ると、頭を畳にこすり付けて哀願するように言った。 「止めてよ、田口くん。こんな所で言わなくてもいいでしょ、もう。そう言うデリカシーさが無い所が嫌なの! それに、何かというと”キスしたい!”とか”抱かせろ!”じゃないの」 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (六) マドンナ、早苗のことだぁさ

2014-11-21 08:54:57 | 小説
「こんばんわあ、遅くなっちゃってえ」 「盛り上がってるう?」 女性二人が、揃って入った来た。 「おぅ、これからだ。上がれよ、早く。乾杯するぞ」 「じゃ、改めて。ミタライ君、お帰りなさーい!」 佐知子の音頭で、皆コップを上げた。 . . . 本文を読む

氷見温泉旅行記 ~男三人の回春の旅~ 二日目:朝 11:00~

2014-11-21 08:46:39 | お出かけ
時間が不正確でして、お昼前のことです。 道の駅の駐車場に車は止めたままで移動することに。 もちろん、土産は車の中です。 そうそう、魚の干物類を買い求めた二人は、魚屋で氷を貰っていました。 代価が入り用だったかどうかは、わたしは知りませんが。 祭りの雰囲気のある、海鮮館(旧道の駅)に行ってみました。 幟   「ひみ永久グルメ博」と銘打ってあります。 永久とは、言い得て妙じゃないですか。 何とか言 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (六) 新築の離れ

2014-11-20 08:33:35 | 小説
二次会の場所は佐知子との間で既に相談済みで、高木の部屋に用意してあった。 「帰ったよ!」 と、母屋の両親に声をかけながら、新築の離れに高木が皆を誘い入れた。 「お邪魔しまあす!」 と、それぞれに声を出しながら十二畳ほどの部屋に入った。 「ほお、これは広いゃ。台所もあるし、奥が寝室かな? これなら、いつでもOKじゃんか」 . . . 本文を読む

NTTコム リサーチ

NTTコム リサーチモニターに登録!